青春の画廊

古時計のファースト・アルバム『青春の画廊』

『青春の画廊』は、1976年8月1日にリリースされた古時計によるデビューアルバムで、音楽シーンに鮮やかな印象を与えた作品です。このアルバムには、特にヒットした「ロードショー」が含まれており、そのメロディと歌詞は、多くのリスナーに愛されました。また、アルバム全体を通じて、愛と別れのテーマが巧みに表現されています。このアルバムに添えられたキャッチコピー「青春のカンバスに描く、愛と別れの風景」は、その内容を象徴するものと言えるでしょう。

アルバムの構成

『青春の画廊』は、全体で二つのサイドに分かれており、合計で11曲が収録されています。各曲はそれぞれ異なるアプローチで感情や風景を描写しており、聴く者の心に響くものがあります。特に、サイド1の「めぐり逢い」と「プラタナス通り」などは、深い思索を誘う内容で、聴き手に懐かしさや郷愁を覚えさせる楽曲となっています。

SIDE 1

1. イントロダクション（magic lantern） - 3分03秒
2. めぐり逢い - 8分40秒
- 作詞：大場弘一 / 作曲：菅原進
3. プラタナス通り - 3分29秒
- 作詞：伊丹恵 / 作曲：菅原進
4. 夕暮れの街 - 4分31秒
- 作詞・作曲：大場弘一
5. ロードショー - 4分04秒
- 作詞：伊丹恵 / 作曲：山本達夫 / 編曲：青木望

SIDE 2

1. お守り - 3分03秒
- 作詞・作曲：大場弘一
2. 朝 - 3分52秒
- 作詞・作曲：西田昌弘
3. コンサート - 3分57秒
- 作詞・作曲：大場弘一
4. 道玄坂 - 3分40秒
- 作詞・作曲：野尻雅俊、大場弘一
5. 風の便り - 2分37秒
- 作詞・作曲：西田昌弘
6. 夏の終わり - 5分00秒
- 作詞・作曲：大場弘一

このアルバムの収録曲は、全て船山基紀によって編曲されており、彼の編曲技術が楽曲に独特の色合いを与えています。特に「ロードショー」は、アルバムの中で最も耳に残るメロディーと歌詞を持っており、多くのリスナーにとって青春の思い出と結びつく楽曲となっています。

レコーディングスタッフとミュージシャン

アルバム制作に関わったミュージシャンには、ドラムスの森谷順、エレキベースの後藤次利、エレキギターの松木恒秀など、実力派の音楽家たちが揃っており、各楽器のアレンジにもこだわりが見受けられます。キーボードの羽田健太郎や市川秀男といった個性的なプレイヤーたちの存在が、アルバム全体のリッチなサウンドを作り上げています。

『青春の画廊』は、古時計の名を不動のものにした作品であり、今もなお多くの音楽ファンに親しまれています。このアルバムを聴くことで、当時の青春の思い出や感情が蘇ることでしょう。

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