青春アワー・青春アクションシリーズ

日本テレビ平日午後4時枠の変遷：青春ドラマから刑事ドラマ、そして1時間枠へ

1971年2月15日から1988年3月9日まで、日本テレビ（関東ローカル）では平日午後4時（JST）に、テレビドラマの再放送枠が放送されていました。この枠は、時代によって名称を変えながら、実に17年以上にわたって多くの視聴者を魅了しました。

当初は『青春アワー』としてスタートし、主に日曜午後8時に放送された青春ドラマを再放送していました。代表的な作品には『セブンティーン -17才-』、『姿三四郎』、『闘魂』、『おれは男だ!』などがあり、当時の若者たちの心を掴む作品が中心でした。

その後、枠名は『青春アクションシリーズ』に変更され、刑事ドラマの放送が始まります。『太陽にほえろ!』、『大都会シリーズ』といった人気シリーズが頻繁に放送され、より幅広い視聴層を獲得しました。特に『太陽にほえろ!』は、この枠の看板番組として長きに渡り愛されました。興味深いことに、『太陽にほえろ!』は他の作品とは異なり、「マカロニ刑事編」や「ジーパン刑事編」のように、特定の刑事の活躍を中心に放送するという独特の編成がされていました。

1979年春の改編で平日午後2時の再放送枠と、1982年春の平日午後3時の再放送枠が廃止されたことを受け、この午後4時枠は『アンコールアワー』と改題されます。これにより、日本テレビの平日午後において唯一の1時間ドラマ再放送枠となり、その重要性を増しました。

しかし、1988年春の改編で、午後5時30分から萩本欽一司会の人気バラエティ番組『欽きらリン530!!』がスタートすることになりました。この改編に伴い、それまで月曜から水曜の午後5時30分に放送されていたアニメ『ヤッターマン』（第1作）が、月曜から木曜の午後4時30分に拡大移動となり、金曜午後4時30分にはアニメ『シティーハンター2』（読売テレビ制作）が新設されました。これらの改編により、『アンコールアワー』は、1988年3月9日放送の『結婚物語』をもって終了することになりました。

放送時間についても変化がありました。月曜から木曜は午後4時から5時まで、金曜は午後4時から4時55分までが放送時間でしたが、1973年10月からは、月曜から木曜の午後4時55分から5分間の「ガイド枠」が設けられ、全曜日が午後4時から4時55分までと統一されました。

『アンコールアワー』終了後、この時間帯は『NTTアワー TIME21』の再放送やプロ野球中継などが放送された後、午後4時から4時30分までの30分枠となり、ドラマ『Wパパにオマケの子?!』、『セーラー服反逆同盟』などの再放送が行われました。その後、6月27日からは、月曜から木曜で1時間ドラマの再放送が再開され、さらに『欽きらリン530!!』終了後には、『シティーハンター2』が金曜午後5時30分に移動したことに伴い、月曜から金曜までの拡大編成となりました。この期間には『D-refrain』という枠タイトルが使用されていました。

なお、この再放送枠は、プロ野球日本シリーズ中継（当時はデーゲーム）の際は休止されるなど、編成上の事情によって放送が変更されることもありました。特に1982年以降は、月曜日にプロ野球中継が編成された場合は、通常は月曜午後8時に生放送される『ザ・トップテン』→『歌のトップテン』の収録場所を渋谷公会堂に変更し、火曜日の放送を休止して対応するという、珍しい対応が行われることもあったようです。

『青春アワー』、『青春アクションシリーズ』、『アンコールアワー』は、日本テレビの平日午後4時枠を長年支えた再放送枠として、多くの視聴者から親しまれていました。これらの番組を通じて、多くのドラマが再評価され、世代を超えて愛される作品が多数存在すると言えるでしょう。

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