青春ド真中!

青春ド真中! の概要

『青春ド真中!』は、1978年に日本テレビで放送された学園ドラマで、ユニオン映画が制作を担当しました。このドラマは、修学院高校に赴任した産休補助教師・中原俊介（通称：バクダン）を中心に展開される物語です。

放送背景と制作経緯

本作品が制作された背景には、前番組である『俺たちの祭』の視聴率が振るわなかったことが影響しています。その結果、放送予定だった期間が大幅に短縮され、急遽後番組の制作が必要となりました。制作時間が限られていたこともあり、既に決定していた『ゆうひが丘の総理大臣』の放送を前倒しする形で本作が制作されました。

物語の内容

本作では、学園ドラマにありがちなスポーツ描写はなく、むしろ学校内での学生たちの日常に焦点が当てられました。主人公の中原俊介は、女好きで熱血な性格であり、これまでの作品『われら青春!』の沖田俊に『俺たちの旅』のカースケの特徴を融合させたキャラクターです。物語では、彼の奮闘や生徒との交流が中心に描かれ、青春の葛藤や成長がテーマとなっています。

主要キャスト

中原俊介を演じるのは、中村雅俊。彼はこの作品が学園ドラマの初主演であり、以降のキャリアにおいても非常に重要な役割を果たしました。その他のキャストには、秋野太作、神田正輝、あべ静江などが名を連ね、生徒役として井上純一、草川祐馬、藤谷美和子らが出演しています。

使用されるロケ地

ロケ地には、多摩美術大学の八王子校舎や南浅川橋、大磯海岸などが使用され、リアルな学園生活が演出されました。特に、映画の冒頭で流れる学生の登校シーンは、千代田区の中坂や冬青木坂を利用して撮影されました。

主題歌と音楽

主題歌は中村雅俊が歌う『青春試考』で、作詞は松本隆、作曲は吉田拓郎という強力なスタッフによって制作されました。この曲はシングルとしてもリリースされ、後に中村のベストアルバムにも収録されています。また、音楽の多くは、同時期に放送されていた『ゆうひが丘の総理大臣』でも使用されていました。

放送詳細

本作は1978年5月7日から9月24日まで、毎週日曜日の20:00から20:54にかけて放送され、全13話の構成でした。特筆すべき点は、第12話がプロ野球中継の影響で本放送されず、再放送時に初めて放送されたことです。

関連メディア

本作品に関連する音楽CDやDVDもリリースされています。特に、1996年にリリースされた『青春ド真中!ミュージックファイル』や、2002年および2009年に発売されたDVD-BOXは、作品のファンにとって貴重なコレクションとなっています。

本ドラマ『青春ド真中!』は、学園コメディとも言える新しい試みをもって視聴者に青春の魅力を伝え、このジャンルの名作として今なお広く記憶されています。

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