青木昴

日本のプロ野球界で審判員として活躍する青木 昴（あおき すばる）氏は、1993年12月4日に長野県で生まれました。彼のキャリアは、高校卒業後、大分県にある九州総合スポーツカレッジへと進学したことから始まります。専門学校在学中から、野球審判としての道を歩み始め、四国アイランドリーグplusという独立リーグで審判員を務めました。この独立リーグでの経験は、プロの舞台で審判を務める上での基礎を築く貴重な機会となりました。

青木氏のキャリアにおける重要な転換点となったのは、2013年に開催された第1回NPBアンパイア・スクールへの参加でした。このスクールは、将来NPBで審判員を目指す若手育成のために創設されたもので、彼はその第一期生として派遣されました。スクールでの学びを経て、2014年3月7日には日本野球機構の審判部に入局し、同年4月には育成審判員として正式に採用されました。この第1期NPBアンパイア・スクール卒業生からは、彼を含め4名が育成審判員または研修審判員としてNPBに迎え入れられましたが、その中で最も早く一軍の公式戦に出場できる審判員へと昇格したのは青木氏で、それは2016年のことでした。

育成審判員として研鑽を積んだ後、青木氏は2019年4月10日、メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの二回戦において、プロ野球一軍公式戦での初出場を果たしました。この試合では三塁塁審を務めました。この一軍デビューは、彼自身の長年の努力が実を結んだ瞬間であると同時に、NPBアンパイア・スクール出身者として初めて一軍の舞台で審判を務めたという歴史的な快挙でもありました。彼のこの功績は、新たな審判員育成システムの有効性を示すものとして、後進の目標となっています。

審判員としてのキャリアを通じて、青木氏は着実に出場試合数を重ねています。2023年シーズン終了時点での一軍公式戦出場試合数は172試合を記録しています。また、その実力は高く評価されており、2019年にはイースタン・リーグにおいて優秀審判員賞を受賞するなど、ファームでの実績も認められています（この受賞は2022年シーズン終了時点で確認されているものです）。

彼の審判員袖番号は、2020年からは「12」を使用していますが、それ以前は「62」でした。プロ野球の公式戦という緊張感あふれる舞台で、正確なジャッジを下すべく、日々研鑽を積む青木昴審判員は、今後も日本のプロ野球を支える重要な存在であり続けるでしょう。

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