青木正重

青木正重について

青木正重（あおき まさしげ）は、安土桃山時代から江戸時代の初期にかけて活躍した著名な武将です。彼は従五位下の駿河守の官位を持ち、豊臣秀吉の時代には一族の影響を受けながら政治的な道を歩みました。

略歴

正重は小寺則頼の子として生まれ、幼少期に母方の伯父、青木一重の養子となり彼の遺志を受け継ぐことになりました。若い頃から一重の支配する所領である伊予国周布郡において代官として政治に関与し、秀吉政権の安定期においてその手腕を発揮しました。

慶長19年（1614年）には従五位下、駿河守に叙任され、同年に発生した大坂冬の陣では養父である一重と共に豊臣方として参戦。次の年、慶長20年（1615年）の大坂夏の陣では、京にて捕虜とされていた一重に代わり、青木軍の指揮を任されました。これにより、正重は豊臣軍の一員として最後まで戦い抜くことになりました。

戦後、彼は一時期隠遁することとなりました。その後、養父の一重が徳川家から赦免され、初代麻田藩主となると、正重はその従弟である重兼が養子に迎えられることによって、嫡子から廃嫡される憂き目に遭います。彼の最後の戦歴が影響したと言われています。

廃嫡後は剃髪し、小寺道伯と名乗ることになり、摂津国の牧庄に移って生活しましたが、寛永年間には小寺宮内右衛門と名を改め、新田開発や年貢の決定など麻田藩の運営に関与しました。これは彼が重兼の補佐をする形で行われ、困難な時代を共に支え合ったといえるでしょう。

最後の日々

青木正重は、寛文4年（1664年）に84歳で死去しました。彼は、時代を超えて語り継がれる武将の一人であり、豊臣政権下での彼の活躍は、歴史に残る貴重なエピソードとなっています。正重の生涯は、戦乱の時代を生き抜いた武将の誇りと栄光、そして複雑な運命を物語っているのです。

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