青木泰助

青木泰助（1883年3月14日-1952年9月26日）は、日本の政治家として知られています。衆議院議員を1期務めた経歴を持ち、千葉県を拠点に活躍しました。

青木は千葉県で生まれ育ちました。明治大学法科選科を修了後、1913年には警務協会経営警察官練習所を卒業しています。警察官僚としての道を歩み始め、千葉県内の野田、佐原、北条の各警察署長を歴任しました。その後、千葉県刑事課長に昇進し、県警察の要職を担いました。

警察におけるキャリアを積み重ねた後、青木は地方政治の世界へと進出します。千葉県議会議員に当選し、県政の中枢を担いました。県議会議員としての実績を認められ、同参事会員、そして議長へと昇進。さらに、県労務調停委員会委員長も務め、地方行政における幅広い経験を積みました。

長年に渡る警察と地方政治での活躍を経て、青木は1946年に行われた第22回衆議院議員総選挙に、日本進歩党公認候補として立候補します。そして、千葉県から当選を果たし、念願の国政への進出を果たしました。しかし、翌1947年の第23回衆議院議員総選挙では、民主党公認候補として千葉3区から立候補しましたが、落選という結果に終わりました。

国会議員としての活動は短期間に終わりましたが、青木はその後も社会的に重要な役割を担い続けました。白井自動車株式会社の取締役や、土木建築会社である松井組の常任顧問を務め、企業経営にも携わっています。

1952年、青木泰助は69歳で亡くなりました。警察官僚としてのキャリア、地方政治家としての経験、そして国会議員としての短いながらも貴重な経験は、青木泰助という人物の多様な側面を示しています。警察行政、地方行政、そして国政にわたる幅広い活動は、日本の政治史において特筆されるべきものと言えるでしょう。彼の活動は、後の政治家や行政官たちに大きな影響を与えたことは間違いありません。

青木泰助に関する参考文献として、以下のものがあります。
日本国政調査会編『衆議院名鑑 第1回・1890年～第34回・1976年総選挙』国政出版室、1977年
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年
* 『朝日選挙大観』朝日新聞社、1997年

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