青木真樹

日本の映像業界において、映画プロデューサーおよびテレビプロデューサーとして長年にわたり活躍しているのが青木真樹（あおき まさき）氏です。

映画製作においては、数多くの作品のプロデュースを手掛けてきました。その関わり方も様々で、中心的なプロデューサーとしてのみならず、共同プロデューサー、製作担当、企画、アソシエイトプロデューサー、エクゼクティブプロデューサーなど、多岐にわたる役割で多くの作品に貢献しています。手掛けた作品は広範なジャンルに及び、時代劇、アクション、青春ドラマ、SF、ファンタジーなど、そのプロデュース能力の幅広さを示しています。

キャリアの初期から精力的に活動しており、2001年には『大河の一滴』、『メトロポリス』、『千年の恋～ひかる源氏物語』といった作品に関わりました。その後も『ソウル』（アソシエイトプロデューサー）、『恋に唄えば』（エクゼクティブプロデューサー）、『卒業』、『あずみ』（企画協力）、『黄泉がえり』、『ドラゴンヘッド』といった作品に携わっています。

特に興行的な成功や話題を集めた作品としては、『スウィングガール』（2004年）、真摯な時代劇描写で評価された『蟬しぐれ』（2005年、協力プロデューサー）、『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』（2005年、製作担当）、『どろろ』（2007年）、SF要素を取り入れた『僕の彼女はサイボーグ』（2008年、企画）、パンデミックを扱った『感染列島』（2009年、共同プロデューサー）、感動的な『余命一ヶ月の花嫁』（2009年）などがあります。

さらに2010年以降も、『ボックス！』（2010年）、時代劇大作『大奥』（2010年）および『大奥～永遠』（2012年）、アニメの実写化『忍たま乱太郎』（2011年）、人気ミステリーの映画化『プラチナデータ』（2013年）、教師と生徒の関係を描いた『だいじょうぶ3組』（2013年）、ベストセラーコミックの映画化『悪の経典』（2012年）や『寄生獣』（2015年）を手掛けています。

特にTBS系のテレビドラマとして先行し、大ヒットした『S-最後の警官』（2014年、特別協力）は、映画版『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』（2015年）も自身がプロデューサーとして手掛けるという、メディアミックス展開においても重要な役割を果たしました。その後も、大スケールの時代劇『関ヶ原』（2017年）などをプロデュースしています。

映画分野での目覚ましい活動に加え、テレビの世界でもその手腕を発揮しています。特に、民放の情報番組「たけしのニッポンのミカタ」（2015年～2018年、テレビ東京）ではプロデューサーとして番組制作を牽引しました。

また、青木氏はTVCMの分野でも積極的に活動しており、CMプランナーおよびプロデューサーを兼任しています。自身がプロデュースした映画作品と企業のCMとのタイアップ企画を数多く実現させている点が特徴です。例えば、映画『S-最後の警官』と雪印メグミルク『恵 ガセリ菌SP株ヨーグルト』、映画『忍たま乱太郎』とイオン『夏の恵方巻き』、映画『大奥』とJACCSカード、映画『感染列島』と白元マスク『快適ガードプロ』、映画『どろろ』とオリバーソース「どろソース」といったコラボレーションCMを手掛けています。これは、映画というコンテンツを軸にした多角的なプロデュース戦略の表れと言えるでしょう。

このように、青木真樹氏は映画製作を中心に、テレビ番組、テレビCMと、様々な映像メディアにおいてプロデューサー、プランナーとして活躍し、日本のエンターテインメント業界に貢献し続けている人物です。

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