青木野枝

青木 野枝の紹介

生年月日: 1958年
出身地: 東京都
活動分野: 彫刻、版画
現職: 多摩美術大学客員教授

青木野枝は、東京都に生まれた彫刻家および版画家であり、その作品は特に鉄という素材を用いた空間的表現に特徴づけられています。彼女が作り出す彫刻は、時に藤の籠のようであり、また時には草花の形状を模したもので、重い鉄を用いていながらも意外に軽やかな印象を与えることが特徴です。青木氏自身がこのような作品を創造する際、鉄という素材に対し、従来の工業材料とは異なる感覚を持ってアプローチしている点が新鮮です。彼女は、鉄を切り出し、加工することによって、新たな命を吹き込むことを楽しんでいると語っています。

経歴

青木は1981年に武蔵野美術大学の造形学部彫刻学科を卒業し、その後1983年に同大学院の造形研究科彫刻コースを修了しました。その後、彼女は多くの展覧会や個展に参加しており、1990年には神戸須磨離宮公園現代彫刻展に参加、1995年には国立国際美術館にて初の個展を開催しました。さらに、2000年には東京都目黒区で個展を行い、この年には芸術選奨新人賞を受賞しています。

彼女の作品は様々な場で紹介されており、2005年の「創造のさなかに」展や2010年の「女性アーティストと、その時代 : 資生堂ギャラリー開廊90周年記念」展、2012年の「青木野枝 | ふりそそぐものたち」展など、多くの著名な展覧会に出展されています。2019年には長崎県美術館での個展が大きな注目を集め、彼女の名は日本の彫刻界で圧倒的な存在感を示しています。

受賞歴・栄典

青木は数多くの賞を受賞しており、1997年には第9回倫雅美術奨励賞、2000年の第50回芸術選奨文部大臣新人賞、2003年の第33回中原悌二郎賞優秀賞、2009年のタカシマヤ美術賞など、彼女の才能が評価されています。また、2021年には紫綬褒章を受賞し、彼女の創作活動が広く認知されています。

作品収蔵先

青木の作品は、宇都宮美術館、大分市美術館、国際芸術センター青森、国立国際美術館など、全国の様々な美術館に収蔵されています。これにより、多くの観客が彼女の特徴的な表現を体感することができます。

主な展覧会

青木は国内外の多くの展覧会に参加しており、例えば1989年の「ユーロパリア1989ジャパン現代日本彫刻展」、1990年の「第1回北九州国際ビエンナーレ」、さらに個展「軽やかな、鉄の森」などがあります。また、2010年には「瀬戸内国際芸術祭」にも参加し、国際的にもその名が知られています。

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青木野枝は、鋭い感性で鉄という素材を操り、空間を新たに創造する魅力的なアーティストです。彼女の作品は、見る人に驚きと感動を与え続けており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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