須磨離宮公園

神戸市立須磨離宮公園の紹介

神戸市立須磨離宮公園は兵庫県神戸市須磨区に位置し、広さ82ヘクタールを誇る都市公園です。この公園は、美しい西洋式庭園を中心に、数多くの植物が展示されています。さらに、神戸市公園緑化協会と神戸市造園協力会が管理を担当しており、園内は常に手入れが行われています。

公園の概要

須磨離宮公園の本園は58ヘクタールの面積を持ち、景観に優れた月見山のふもとに広がっています。公園が始まったのは1907年で、当初は大谷光瑞の別邸として建設されました。この離宮は1914年に完成し、当時の貴族的な面影を残しつつ、1945年の戦争で多くの建築物が失われました。現在、庭園は復元整備が進められ、1967年には明仁上皇の御成婚記念として神戸市に寄贈され、須磨離宮公園として開園しました。

植物園はまた24ヘクタールの広さを持ち、もともとは岡崎財閥の邸宅があった場所です。1973年に神戸市がこの土地を取得し、現在も多種多様な植物が栽培されています。特に熱帯や亜熱帯の植物が育つ「観賞温室」は、多くの訪問者に愛されています。

公園内の施設

須磨離宮公園には、様々な特色を持つ庭園がいくつかあります。本園には平面幾何学式庭園があり、ここでは王侯貴族のバラ園が約180種・4000株も育てられています。また、イタリア式庭園やキャナル、大噴水などの美しい景観が広がり、訪れる人々を楽しませています。

さらに、潮見台からは須磨海岸を見渡すことができ、開園当初からの石造の腰掛けがそのまま残っています。月見台は、平安時代の歌人・在原行平に由来し、その名は地名にも影響を与えています。ここからの景色は特に美しく、四季折々の自然を楽しむことができます。

交通アクセス

公園へのアクセスは非常に便利で、山陽電車の月見山駅や須磨寺駅から徒歩10分で訪れることが可能です。板宿駅からはバスを利用して簡単にアクセスできます。

入園料と無料開放日

入園には大人400円、小・中学生200円の料金が必要ですが、特定のイベント日や神戸まつりの際には入場が無料になることもあります。駐車場も完備されていますが、台数には限りがあるため、公共交通機関の利用をおすすめします。

周辺の魅力

須磨離宮公園の周辺には、神戸市立須磨海浜水族園やさまざまな観光名所があります。これにより、訪問者は公園だけでなく、その周囲の文化や自然も同時に楽しむことができるでしょう。神戸女子大学や須磨海水浴場、さらには須磨浦山上遊園など、観光スポットが豊富なので、是非足を運んでみてください。

神戸市立須磨離宮公園で、歴史と自然の調和を感じながら、心ゆくまで癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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