青木高広

青木高広について

青木高広（あおき たかひろ）は、1981年11月26日生まれで、岐阜県岐阜市出身の元プロ野球選手です。ポジションは投手で、愛称は「ペローン」です。青木は高校から野球を始め、プロ入り前には愛知大学や日産自動車での活躍がありました。特に日産自動車では左のエースとして都市対抗野球において2年連続決勝進出に貢献し、2006年のドラフトで広島東洋カープに指名されました。

経歴

プロ入り前

青木は小学校3年生から野球を始め、岐阜県岐阜商業高校では全国大会に出場しましたが、初戦で敗退。次に愛知大学でプレーするものの目立つ成績は残せず、社会人チーム日産自動車に進み、ここで実力を高めていきました。大学の同級生である筒井和也に注目を浴び、04年からの都市対抗で実績を残し、ついにプロ入りを果たしました。

広島時代

2007年にカープへ入団し、オープン戦から活躍しましたが、初勝利を上げるまでに苦労しました。特に、上手く投げても勝ちに結びつかないことが多く、5月16日の阪神戦でようやく初勝利を挙げました。08年は黒田博樹の移籍により期待されたものの、怪我や不調に悩み無勝に終わります。

09年には先発としての勝利を得るなど、徐々に安定感を増していき、2010年にはプロ初の完投勝利を収めました。ただし、成績が安定せず、2012年には大きな怪我を抱えることになりました。

巨人時代

2013年には読売ジャイアンツへ移籍し、その後はリリーフとして活躍しました。安定した投球内容で、34試合に登板し自己最多の5勝を挙げました。14年にはスカウトやコーチとの連携が重要視され、チームへの貢献が注目されましたが、15年シーズン終了後に戦力外となり、現役を引退。

現役引退後

引退後は巨人の少年野球スクール「ジャイアンツアカデミー」での職務を試みましたが、2016年からはスカウトへ転身し、2021年には三軍の投手コーチを務めました。2023年限りでコーチ職を退き、2024年から再びスカウトに戻る予定です。

プレースタイル

青木は長身の変則フォームで知られ、投球スタイルは緩急を生かしたものです。平均137km/h、最速144km/hのストレートと幅広い変化球のレパートリーを持ち、特にカーブの切れ味が光っています。投球時には独特なテイクバックを持ち、そのスタイルから「ペローン」と呼ばれることが多く、見た目でも評価されました。

人物

幼少期は中日ドラゴンズファンでしたが、広島選手への愛着が強く、前田智徳らのサインボールを持っていました。高校の先輩である石原慶幸との絆も深く、彼に対して強い尊敬の念を抱いていました。青木のキャリアは仲間や指導者からのサポートによって形作られ、今後も指導者としての彼に期待が寄せられています。

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