青柳菁々

青柳菁々（あおやぎ せいせい）

1901年7月16日 - 1957年1月1日

青柳菁々は、明治34年（1901年）に福井県福井市で生まれた俳人であり、出版者としてもその才能を発揮しました。彼の生涯は、俳句への情熱と、出版を通じた文化への貢献によって彩られています。

人物・来歴

青柳菁々は、講談社の月刊誌『現代』で編集記者としてのキャリアをスタートさせました。その後、新潮社に入社し、雑誌『小説新潮』を創刊。文芸雑誌の隆盛に大きく貢献しました。1947年には独立し、近代出版社を創業。文芸書を中心に書籍を出版する傍ら、月刊雑誌『文学の世界』を創刊し、谷崎潤一郎や三島由紀夫といった著名な作家の作品を掲載しました。

俳人としての青柳菁々は、臼田亜浪が主宰する俳句結社「石楠」に所属し、中心的な存在として活躍しました。臼田亜浪は、大正から昭和にかけて活躍した俳人で、新興俳句運動にも参加した人物です。青柳菁々は、臼田亜浪から俳句の指導を受け、その作風に影響を受けました。

青柳菁々の息子は、文化放送とフジテレビの元アナウンサーであり、ジャーナリストとしても活動した青柳森（しげる）です。

著作

句集

雪のワルツ: 旅人社、1993年4月

編集

俳句歳時記: 増進堂、1949年4月

共著

加賀二人集: 石楠社、1933年7月（小松砂丘と共著）
俳句読本: 錦城出版社、1942年4月（臼田亜浪と共著）
俳句読本（改訂版）: 増進堂、1946年6月（臼田亜浪と共著）

外部リンク

青柳 菁々 - コトバンク
* 雪のワルツ（抄） - 日本ペンクラブ電子文藝館

青柳菁々の作品は、日本の俳句文化に貢献するとともに、出版者としての活動を通じて、多くの文学作品を世に送り出しました。彼の業績は、日本の文化史において重要な位置を占めています。

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