青栁博文

青栁博文

青栁博文（あおやぎ ひろふみ）は、1972年6月1日生まれ、群馬県吾妻郡東吾妻町出身の高校野球指導者であり、高崎健康福祉大学高崎高等学校（以下、健大高崎）の社会科・福祉科教諭です。

経歴

青栁氏は、前橋商業高校時代に選抜大会に出場。東北福祉大学に進学し、大学ではプロ野球選手である和田一浩と同期でした。大学卒業後は一般企業に就職し、日産系の部品会社軟式野球部で4年間プレー。その後、建設会社の総務職として働きながら、硬式野球クラブでもプレーを続けました。

転機が訪れたのは、高校時代の恩師からの話がきっかけでした。群馬女子短期大学附属高等学校が校名変更と共学化するのに伴い、野球部を創設するというのです。青栁氏は、教員免許取得のために通信教育を受講。2002年4月、共学化されたばかりの健大高崎に赴任し、硬式野球部の監督に就任しました。

創部当初は苦労の連続でした。女子校からの転換期で学校の野球部は無名に近く、練習試合を組むことさえ困難な状況でした。専用グラウンドや部室もなく、テニスコートでの練習を余儀なくされました。しかし、青栁監督は諦めず、着実にチームを強化。創部10年目の2011年夏、ついに甲子園初出場を果たしました。

その後、健大高崎は甲子園の常連校として名を馳せるようになります。2012年春にはベスト4、2014年夏、2015年春、2017年春にはベスト8、2015年夏、2021年春にはベスト16と、数々の好成績を収めました。そして、2024年春にはついに甲子園優勝を果たし、その名を全国に轟かせました。

指導スタイル

青栁監督の代名詞とも言えるのが、走塁を重視した「機動破壊」です。相手の隙を突き、積極的に塁を盗むアグレッシブな野球は、多くのファンを魅了しました。近年では、打撃力強化にも力を入れ、総合的なチーム力の向上を図っています。

著名な教え子

青栁監督の下からは、数多くのプロ野球選手が輩出されています。

脇本直人
三ツ間卓也
長坂拳弥
湯浅大
山下航汰
柘植世那
下慎之介
清水叶人

著書

* 健大高崎式 驚異の走塁術&トレーニング（2016年4月15日、ベースボール・マガジン社、ISBN978-4-583-10997-8） ※葛原毅との共著

青栁博文氏は、高校野球界における名指導者の一人として、今後もその手腕を発揮し続けることが期待されています。

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