青森労災病院

青森労災病院

青森県八戸市白銀町に所在する独立行政法人労働者健康安全機構青森労災病院は、地域の医療提供体制において重要な役割を担う中核病院の一つです。

当院は、その名の通り独立行政法人労働者健康安全機構によって運営されており、地域医療支援病院としての承認を受けています。これは、かかりつけ医などを支援し、専門的な検査や治療、入院を受け入れることで、地域全体の医療レベル向上に貢献する役割を担っていることを意味します。

沿革

青森労災病院は、昭和37年（1962年）2月に、当初7つの診療科と204床の病床規模で開設されました。以来、半世紀以上にわたり、地域の医療ニーズに応える形でその機能と規模を拡充してきました。

運営主体については、設立当初は労働福祉事業団が担っていましたが、平成16年（2004年）4月1日には独立行政法人労働者健康福祉機構へと移行しました。さらに、平成28年（2016年）4月1日には組織改正に伴い、現在の独立行政法人労働者健康安全機構へと運営主体が変更され、今日に至ります。

診療体制

青森労災病院では、地域の中核病院として幅広い疾患に対応するため、多様な専門診療科を設けています。内科系では、循環器科、呼吸器科、消化器内科、糖尿病・内分泌内科、神経科、神経内科などが充実しています。外科系では、一般外科に加え、整形外科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科といった高度な専門性を要する分野もカバーしています。

その他、小児科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科なども設置されており、地域住民の様々な健康問題に対応できる体制を整えています。なお、産婦人科については、平成19年（2007年）4月より休診となっています。

リハビリテーション科、放射線科、麻酔科といった診療支援部門も整備されており、診断から治療、回復期に至るまで、一貫した医療を提供しています。また、歯科・歯科口腔外科や健康診断部も設けられており、口腔内の疾患への対応や、疾病の早期発見・予防にも力を入れています。

院内施設・設備

患者さんやご家族の利便性向上のため、院内にはATMコーナーが設置されています。青森銀行と青い森信用金庫の共同出張所となっており、利用者は比較的容易に金融サービスを利用できます。

交通アクセス

青森労災病院へのアクセスは、鉄道およびバスが利用可能です。

鉄道を利用する場合、JR東日本八戸線の白銀駅が最寄り駅となります。駅からは徒歩でおよそ8分程度で病院に到着できます。

バスを利用する場合は、八戸市営バスや南部バスの路線が便利です。八戸中心街ターミナル（八日町）からは、八戸市営バスの岬台団地線系統（[M24] 小中野・上柳町経由岬台団地行き）や平庭線系統（北青葉・上柳町経由[Y26] 平庭団地行き）に乗車し、「労災病院前」バス停で下車するのが一般的です。また、上柳町経由鮫線系統などを利用し、「労災病院通」バス停で下車した場合でも、徒歩約3分で病院に到達できます。八戸ラピアバスターミナルからも、南部バスの[24] 岬台団地行きに乗車し、「労災病院前」バス停で下車することができます。

まとめ

独立行政法人労働者健康安全機構青森労災病院は、長年の歴史と多岐にわたる診療科、地域医療支援病院としての機能を通じて、青森県八戸市およびその周辺地域の住民の健康増進と疾病治療に貢献し続けています。利用しやすいアクセスと充実した医療体制により、地域に根ざした信頼される医療機関として、その役割を果たしています。

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