青森市立大栄小学校

青森市立大栄小学校

青森市立大栄小学校（あおもりしりつ だいえいしょうがっこう）は、青森県青森市の浪岡地区にあった公立小学校です。この学校は1877年に開校し、2022年に閉校となるまで、約145年にわたる歴史を持っています。

所在地と基本情報

大栄小学校は、青森市浪岡大字大釈迦字前田5-2に位置していました。閉校時の児童数は0.5学級ということで、少人数の複式学級を示しています。

歴史の概観

大栄小学校は1877年4月26日、当時の大釈迦村にて、鎌田伝右衛門の家を借りて「大栄小学」としてスタートしました。開校から数年後の1886年には「大栄尋常小学校」と名称を変更し、1891年には校舎が焼失しましたが、同年に鎌田氏の家屋を再度借用しました。

1892年には対馬寅之助から土地を購入し、新しい校舎を設け、その後も数度の校舎移転や改築を繰り返しました。特に1938年の校舎新築、1941年の国民学校令による改称、1947年の学校教育法施行後の再改称など、時代の変遷を経てきました。

1954年には大杉村が浪岡町に合併されたことにより、学校名も「浪岡町立大栄小学校」と変更されました。さらに1951年には併設されていた大栄中学校が独立し、その後も学校の構造は変化していきました。

1985年には校地を拡張し、現在の位置に校舎を新築し移転。この校舎は、その後も地域の教育を支える重要な拠点となりました。1989年には松下視聴覚教育財団法人の研究校に指定され、教育面での質を向上させる努力が続きました。2005年には浪岡町が青森市に合併された際、学校名が「青森市立大栄小学校」に改められました。

閉校と与えた影響

2022年3月14日には、本校の体育館で閉校式典が行われ、同年3月31日には青森市立浪岡北小学校に統合されました。これにより、長い歴史の幕が下ろされ、多くの子供たちがここで受けた教育の思い出が共有されることとなりました。

学区とアクセス

大栄小学校の学区には、徳才子、長沼、大釈迦といった地域が含まれており、地元の児童たちに教育機会を提供していました。学校へのアクセスは、弘南バス黒石青森線または浪岡地区コミュニティバスを利用することができ、「大釈迦」バス停で下車後、徒歩でのアクセスが必要でした。JR奥羽本線の大釈迦駅からも徒歩で約15分の距離で、周辺の交通手段が整っていました。

大栄小学校は、地域の子供たちに教育を通じて多くの貢献をしてきた場所であり、その閉校によって地域社会も一つの重要な歴史の一部を失ったと言えるでしょう。

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