青森県立むつ工業高等学校

青森県立むつ工業高等学校

青森県むつ市文京町に所在する青森県立むつ工業高等学校は、地域社会を支える工業人材の育成を目的とした公立高校です。下北地方で唯一の工業高校として、「むつ工」の愛称で親しまれています。

概要

むつ工業高等学校は、機械科、電気科、設備システム科（2011年より設備・エネルギー科）といった専門学科を設置し、実践的な技術教育を行っています。また、部活動も盛んであり、特にボート部は全国レベルの実力を誇り、全国優勝7回を数える強豪として知られています。インターハイや国体での優勝者も輩出しており、その活躍は目覚ましいものがあります。

施設

校舎は、普通科棟、電気科棟、機械科棟、設備科棟、新実習棟、家庭科棟、第1体育館、第2体育館、修己館、むつ工会館など、専門的な学習や部活動を支える充実した施設を備えています。

アクセス

JR大湊線の大湊駅から徒歩10分と、交通の便も良い場所に位置しています。

沿革

1964年 - 機械科、電気科の2学科をもってむつ市に開校
1965年 - 本校舎完成、仮校舎から移転
1967年 - 第1回卒業証書授与式
1967年 - 下北地区高等学校統合寄宿舎竣工、『三睦寮』と命名
1967年 - 電気事業法の規定に基づく主任技術者の資格等に関する省令1号第1項の規程による学校の認定を受ける（第3種主任技術者免除）
1967年 - 屋外運動場・野球場・バックネット建設竣工式
1968年 - 創立5周年
1971年 - 設備工業科を設置
1971年 - 創立10周年記念事業の一環として『むつ工会館』建設
1972年 - 設備工業科棟竣工
1973年 - 創立10周年記念
1974年 - 第2体育館竣工
1979年 - テニスコート、サッカー場、ラグビー場完成
1982年 - 第2部室完成
1983年 - 創立20周年
1989年 - 下北地区高等学校統合寄宿舎『三睦寮』入寮停止
1989年 - 設備工業科を設備システム科に科名変更
1991年 - 創立30周年記念事業の一環として『修己館』竣工
1991年 - 新実習棟竣工
1991年 - 電子機械科、電子科開設により、5学科5学級募集となる
1993年 - 創立30周年
1997年 - 流体実験装置更新、インターネット開設
1998年 - 電子計算機自動制御室パソコン、情報基礎実習室パソコン新規導入
1999年 - 設備計画実習室CAD装置、電気科高圧実験装置、通信実習室製図台を更新
2001年 - 万能材料試験機更新
2002年 - 模擬送電線路実験装置及び交流直流ティグ溶接機更新
2003年 - セミビッカース硬度計及び電動発電機実験装置更新、創立40周年
2004年 - ロータリーバンドソー、過電流制御型動力計実験装置、電子計算組織を更新
2005年 - 数値制御工作機械教育システム、トータルステーションシステム、電子計算組織（CADシステム）を購入、募集定員各科35名計175名となる
2006年 - シャーリングマシン更新
2011年 - 設備システム科を設備・エネルギー科へと改編
2012年 - むつ工会館新築工事完了
2013年 - 創立50周年
2016年 - 電子機械科募集停止、募集定員各科35名計140名となる

部活動

運動部

硬式野球部、軟式野球部、バスケットボール部、バレーボール部、ソフトテニス部、サッカー部、卓球部、陸上競技部、剣道部、バドミントン部、柔道部、ラグビーフットボール部、ボート部、硬式テニス部、ゴルフ部など、多様な運動部があります。

文化部

工業部（ロボット部門、自動車部門、ものづくり）、JRC部などがあります。

愛好会

囲碁・将棋愛好会、吹奏楽愛好会、CG・イラスト愛好会、IT愛好会（写真・模型）などがあります。

進路

卒業生の進路は、就職と進学に分かれます。就職においては、地元青森県内への就職に加え、県外への就職も多く、製造業を中心に様々な分野で活躍しています。また、公務員を目指す学生もおり、自衛隊や市役所、広域行政事務組合などへの合格者も出ています。進学においては、近年、国公立大学への進学者が増加傾向にあり、進学指導にも力を入れています。

統合案

青森県教育委員会の県立高校再編計画により、2028年度末に青森県立大湊高等学校と統合する案が示されています。今後の動向が注目されます。

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