青森県立弘前高等学校

青森県立弘前高等学校

青森県立弘前高等学校（あおもりけんりつ ひろさきこうとうがっこう）は、青森県弘前市の新寺町に位置する県立の高等学校です。略称として「弘高（ひろこう）」が親しまれており、校歌にもその名前が登場します。この「弘高」という名称は伝統的に使われているだけでなく、弘前工業高等学校とも区別するために「ひろたか」や「たか」と呼ばれることもありますが、一般的に多数に認知された略称ではありません。

歴史

弘前高校の歴史は1884年に設立された「青森県中学校」に遡り、当初は青森市新町にて開校しました。1889年には弘前市元寺町へ移転、1893年には新寺町の現在地に校舎が完成しました。その後、数回の名称変更を経て、1948年には新制高等学校として現在の「青森県立弘前高等学校」として再誕生しました。創立140周年を迎えた2023年までの長い歴史の中で、多くの生徒を育成してきました。

学校の特徴

学校には、全日制の普通科があり、1学年の定員は240名で、6学級があります。また、以前は通信制課程も存在していましたが、2002年に廃止されました。校訓は正式には設定されていませんが、実質的なもので「誰人天下賢」という言葉が管理棟や体育館などに掲示されています。この言葉は、青森出身のジャーナリスト陸羯南の詩に基づいています。

教育目標

弘前高校の教育目標は、人間像として「持って生まれたものを深く掘り下げ強く引き出す人」を育むことです。また、努力目標としては「自学自習」や「規律ある自由」、体力向上が掲げられています。さらに、重点目標には「授業の充実」、「高い理想と努力の継続」、「学習と部活動の両立」、「逞しい心身の育成」が含まれています。

校章と校歌

校章は、1948年の新制高校発足時に大鵬の意匠を採用し、1953年に現在のデザインに改定されました。そのデザインでは、八稜鏡と大鵬を組み合わせた背景に「弘高」の文字が配置されています。校歌は、相馬俊介が作詞、木村繁が作曲を手掛けたもので、校名「弘高」が歌詞に二回登場します。

学校行事とクラブ活動

弘前高校では、毎年「弘高祭」という文化祭が行われており、メインイベントとして「弘高ねぷた」が運行されます。このねぷたは70周年を記念して初めて運行され、その後も毎年実施されています。生徒たちは各クラスごとにねぷたを製作し、数ヶ月かかる通常の製作期間を厳しき学業との調整の中で、約10日以内で仕上げるという特異なスタイルを取り入れています。

また、部活は運動部、文化部、同好会などがあり、生徒たちが自主的に活動しています。生徒自治会が設立されており、さまざまな運営を通して自主性や協調性を大切にする教育が行われています。

交通アクセス

弘前高校までの交通手段は、最寄りの鉄道駅からはJRの奥羽本線「弘前駅」下車後、タクシー利用で10分、または弘南鉄道大鰐線「弘高下駅」から徒歩10分となっています。バスでも「弘前高校前」から徒歩1分のアクセスが可能です。

弘前高校は、教育活動を通じて生徒たちの成長を支え、地域社会に貢献する伝統ある学校です。

もう一度検索