青森農政事務所

青森農政事務所は、かつて農林水産省の地方支分部局である東北農政局の出先機関として、青森県内の農林水産行政を担っていた組織です。2011年9月1日に施行された「農林水産省設置法の一部を改正する法律」によって廃止され、その歴史に幕を閉じました。

組織

青森農政事務所は、県内各地に以下の拠点を設置し、地域に密着した行政サービスを提供していました。

青森地域センター（青森市本町）：青森県庁所在地に位置し、県内全域を管轄する中核的な組織でした。
弘前支所（弘前市大字高田）：津軽地方の農業を管轄し、地域の特性に応じた施策を展開していました。
八戸地域センター（八戸市大字長苗代字狐田）：南部地方の農業を管轄し、酪農や畑作などの振興に尽力していました。

管内事務所

青森農政事務所の管轄下には、以下の事務所が設置され、専門的な業務を遂行していました。

津軽農業水利事務所（つがる市木造萩野）：津軽地方の農業用水の確保と管理を担い、農業生産の安定化に貢献していました。
北奥羽土地改良調査管理事務所（弘前市新寺町）：土地改良事業の調査や管理を行い、農地の有効活用と生産性向上を支援していました。
小田川農業水利事業建設所（五所川原市金木町芦野）：小田川流域の農業水利事業を推進し、地域農業の発展に寄与していました。
相坂川左岸農業水利事業所（十和田市稲生町）：相坂川左岸地域の農業水利事業を推進し、農業生産基盤の整備に尽力していました。

役割

青森農政事務所は、農林水産省の政策に基づき、青森県内の農林水産業の振興を図ることを主な役割としていました。具体的には、以下の業務を担っていました。

農業生産の振興：米、野菜、果樹、畜産など、地域の特性に応じた農業生産の振興を支援していました。
農村の活性化：農村の所得向上や生活環境の整備を図り、農村地域の活性化を推進していました。
土地改良事業の推進：農地の有効活用や生産性向上を目指し、土地改良事業を推進していました。
農業水利施設の整備：農業用水の安定供給を図るため、農業水利施設の整備を行っていました。
農林水産行政に関する情報提供：農家や関係機関に対し、農林水産行政に関する情報を提供していました。

廃止後の状況

2011年の法改正により、青森農政事務所は廃止されましたが、その業務は東北農政局の他の出先機関や関連事務所に引き継がれ、現在も青森県内の農林水産行政は継続されています。

関連項目

農林水産省
東北農政局

青森農政事務所は、青森県の農業の発展に大きく貢献した組織であり、その歴史と役割は、地域の農業史において重要な位置を占めています。

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