青葉町 (仙台市)

青葉町（あおばまち）の概要

青葉町は、宮城県仙台市青葉区に位置する町丁で、郵便番号は981-0916です。最新の住民基本台帳に基づく人口は604人、世帯数は381世帯（2025年4月1日現在）です。この地域は丁目の設定がない独立した町名で、全域で住居表示が実施されています。かつての仙台市青葉町であり、歴史や文化が豊かなエリアとされています。

地理的特徴

青葉町は仙台市中心部から北へ約3kmの距離に位置し、北山丘陵の南端にあたります。歴史的には仙台城下町の最北部として知られており、周囲には昭和町、北山、通町、葉山町が接しています。特に北側の葉山町との境には仙山線が通過し、奥州街道も南側を走っています。また、通町公園を起点に青葉神社通りが伸びており、地域住民にとって重要な通りとなっています。

歴史的背景

青葉町は江戸時代から寺院が多く立ち並ぶ地域で、特に東昌寺や光明寺が有名です。これらの寺院は、弘安6年（1283年）に伊達政依によって創設されました。東昌寺は伊達五山の一角として重要な位置を占め、仙台城築城時には移転が行われました。特に、伊達政宗によって植えられたマルミガヤは国の天然記念物にも指定されています。

明治時代に入ると、1874年（明治7年）に青葉神社が東昌寺内に創設されたことが特筆されます。このような歴史的な移転や創設をとおして、青葉町は独自の文化を育んできました。1968年（昭和43年）には住居表示が施行され、青葉町として正式に認知されるようになりました。

年表に見る青葉町の歴史

• - 慶長5年（1600年）: 仙台城築城に伴い、東昌寺が現在位置へ移転。
• - 慶長9年（1605年）: 光明寺も現在地に移転。
• - 明治7年（1874年）: 東昌寺境内に青葉神社が創建。
• - 昭和43年（1968年）: 通町地区の住居表示施行により青葉町が誕生。
• - 平成元年（1989年）: 仙台市が政令指定都市に移行し、青葉区が設置。

文化財と公園

青葉町には多くの文化財が存在し、特に東昌寺のマルミガヤは国指定文化財として保護されています。また、青葉神社の本殿や中門、祝詞舎なども国登録文化財に指定されています。町内には公共公園もあり、通町公園が地域住民の憩いの場となっています。

学校と交通

青葉町には小・中学校の学区が設定され、地域の教育にも力が入れられています。交通面では鉄道駅は設けられていませんが、最寄り駅は仙山線の北仙台駅です。バス路線は通っておらず、周辺の葉山町バス停が最寄りのバス停となります。

総括

青葉町は自然と歴史が共存する魅力的なエリアであり、地域住民にとっては多くの文化的資産やコミュニティ活動が行われています。未来に向けても、青葉町の地域性や歴史が継承されていくことが大切です。

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