青野修三

青野 修三に関する詳細

青野修三（あおの しゅうぞう）は、1939年10月13日生まれで、愛媛県今治市にルーツを持つ元プロ野球選手です。彼のポジションは内野手で、日本の野球界において注目すべき存在となりました。高校時代からその才能を示し、特に西条高校でのプレーが評価されました。1956年には、春と夏の甲子園大会に連続出場し、春の大会では2回戦で敗退したものの、夏は準決勝まで進出。秋の国体でもその活躍は継続しましたが、理想的な結果には恵まれませんでした。

高校卒業後、1958年に立教大学に進学します。在学中、東京六大学のリーグ戦で優勝を経験し、特に1961年には春季リーグでのベストナイン（二塁手）に選出されます。大学時代の通算成績は159打数43安打、打率は.270という力強いものでした。

1962年には東映フライヤーズに入団し、ルーキーイヤーからスタメン二塁手として活躍しました。彼はリーグ優勝に貢献し、特に日本シリーズでも印象的なパフォーマンスを見せます。その年のシリーズでは、全7戦中の4試合に先発出場し、見事な打撃でチームを日本一に導きました。以降のシーズンでも青野は数々の記録を残し続け、特に1963年には433補殺を達成し、二塁手としての日本記録を樹立しました。

しかし、1967年から内野陣の再編が進む中で、青野は立場を失い、1970年に南海ホークスへ移籍します。移籍初年は古葉竹識や山本忠男との定位置争いが続きましたが、1971年からは代打専門としての役割を果たしました。彼の代打としての活躍もあり、1973年のリーグ優勝に貢献。日本シリーズでも代打として出場し、一打席での活躍を見せました。

その後1974年にロッテオリオンズに移籍し、そこで現役を退くことになります。この年は出場機会が限られ、18試合での出場に留まりましたが、その中で打った本塁打は印象に残ります。

青野の野球生活は多岐に渡り、現役時代には副業にも力を入れていました。妻が経営していたブティックを支え合いながら、試合中も独特のスタイルで臨んでいたことが語られています。代打の際には「青野！」と呼ばれると初めてバットを持ち、その場で素振りをするというユニークな習慣がありました。ヘルメットは必須ルールでありながら、髪型を気にしすぎるあまり、試合中にはそのヘルメットを気軽にかぶることが難しい様子も見受けられました。

引退後は大阪・千里で美術工芸品店「究璃王」を開店しました。青野修三はその独自のキャリアと個性を持ち続けた一人の野球人として、日本のスポーツ界に名を刻んでいます。彼の記録やエピソードは、後の世代においても語り継がれることでしょう。

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