青騎士 (漫画誌)

青騎士（あおきし）とは

KADOKAWA（エンターブレインブランド）から刊行されている隔月刊の漫画誌です。2021年4月20日に創刊されました。雑誌でありながらコミック扱いというユニークな形態を取り、〈青騎士コミックス〉レーベルから書籍として発行されています。

概要

『青騎士』は、KADOKAWA社内の複数のルーツを持つ編集部（ハルタ編集部、あすか編集部、電撃マオウ編集部、キトラ編集部）から有志の編集者が集まって制作されています。誌名の由来は、20世紀初頭のドイツの芸術家グループ「青騎士」とその年刊誌から。「既存の価値観を乗り越えようとする先駆的な出版活動」を目指すという思いが込められています。

2018年4月から2019年2月にかけて、前身となる小冊子『青騎士』が『ハルタ』と『月刊Asuka』に付属していました。これは、既存の読者層にとらわれず、多様な漫画を届けたいという試みでした。本誌は、この小冊子のコンセプトと編集手法を受け継ぎ、独立した漫画誌として創刊されました。

特徴

掲載内容

青年向けの漫画作品を中心に掲載していますが、特定のジャンルに偏らず、様々な作品が掲載されています。これは、複数の編集部から編集者が集まっていることによる特徴です。読者に対しては、既存の漫画雑誌に飽き足らず、新しい刺激を求める層をターゲットにしています。

誌面構成

目次と奥付以外は全て漫画やイラストで構成されており、次号予告や読者ページは存在しません。これは、漫画に特化した挑戦的な誌面構成と言えます。読者アンケートはがきは存在せず、感想はPeing-質問箱-で募集しています。

装丁

表紙の箔押し、雁垂れ装（創刊号のみ）、B5変形判、質の高い紙（フロンティタフW）の使用など、装丁にもこだわりが見られます。特に判型は、フランスの書籍を参考に、B5判よりも小さく、絵や線を大きく楽しめるサイズを追求しています。この判型と紙質のこだわりは、青騎士コミックスから出版されるワイド版単行本にも引き継がれています。

発行形態

漫画雑誌でありながら、流通上は雑誌ではなくコミックとして扱われます。そのため、バックナンバーの購入が比較的容易です。表紙や背表紙には「Nr.○」と号数が表記されますが、奥付やKADOKAWAの商品情報ウェブページでは「第○号」と表記されます。

電子書籍版も同時に発売されます。掲載作品が多いため、第1号と第4号以外はAとBの2冊に分けて出版されています。2025年4月発売号より新体制となり、リニューアルが予定されています。

青騎士コミックス

『青騎士』掲載作品を中心に収録するKADOKAWAの漫画レーベルです。本レーベルから『青騎士』自体も発行されています。読者に対しては「なるべく漫画家が描いた原稿サイズと近い大きさで楽しんでもらいたい」という思いから、B6判に加えてB5変形判のワイド版も出版しています。

主なフェア

青騎士&ASUKAフェアが定期的に開催されており、対象コミックスを購入すると描き下ろし漫画を収録した小冊子が付属します。

関連情報

• - ウェブサイト: 青騎士 - note
• - [Twitter]]: [@aokishimanga
• - 質問箱: 匿名で聞けちゃう！青騎士さんの質問箱です - Peing-質問箱-

『青騎士』は、既存の漫画雑誌とは一線を画す、挑戦的な漫画誌として注目されています。

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