青鷹丸

青鷹丸（せいようまる）について

青鷹丸は、東京海洋大学が保有していた漁業実習船および練習船であり、同校の学生が実践的な技術を学ぶために使用されました。2021年に退役した後は、新たに汐路丸4世がその任務を引き継いでいます。

概要

この船は、210.86トンの重量を持ち、先代の船舶の代わりとして三保造船所にて1987年10月に完成しました。青鷹丸では、マグロを対象としたはえ縄漁やイカ釣り漁、さらにはトロール漁といった様々な漁業実習が行われ、学生たちは将来海技士として活躍するための技術を習得しました。また、海洋観測や気象観測の実習も行い、東京湾や相模灘などの日本近海を航行することで、実際の海洋環境を体感する貴重な経験を提供していました。

特徴

青鷹丸は、現代的な航海技術を支えるために多彩な装備を有しています。具体的には、GPS航法装置、レーダー、潮流計、音響測定器などがあり、航海の安全性を確保しています。また、電子海図表示装置や気象観測装置も搭載されており、学生たちは実習の際に最新の技術を用いてデータを収集しました。

さらに、海水分析装置や水温測定装置、係留ブイの設置および回収装置、プランクトン採集装置など、さまざまな観測機器を使って、海洋環境の調査を行っていました。これにより、学生たちは理論だけでなく、実践的な観察能力を養うことができたのです。

略歴

青鷹丸はその歴史の中で数回の更新を経ています。1966年4月には、初代として210.86トンの「はやぶさ丸」の代船として竣工しましたが、1987年に2代目となる167トンの青鷹丸が完成しました。2021年10月には、退役し、その役割を汐路丸4世に引き継ぎました。

エピソード

この漁業実習船は、東京都港区港南にある東京海洋大学の敷地内の桟橋に係留されていました。接岸時には港の外に錨を降ろし、鎖を送り出しながら着岸する方式が取られていました。また、出港時には錨を巻き取り、港の外へ出るための工夫が施されていました。青鷹丸は、比較的小規模な港での離着岸を行っており、タグボートを使用せずに接岸していたことも特徴的です。

このように、青鷹丸は学生たちにとって実習船としてだけでなく、思い出深い場所でもありました。

外部リンク

• - 東京海洋大学
• - 船舶の情報と現在位置 - MarineTraffic.com

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