静岡シネ・ギャラリー

静岡シネ・ギャラリーについて

静岡シネ・ギャラリーは、静岡県静岡市葵区御幸町に位置する、地域に根差したミニシアターです。2003年12月20日に開館し、以来、単館系の作品を中心に、多様な映画を上映し続けています。

劇場の特徴

• - 所在地: 〒420-0857 静岡県静岡市葵区御幸町11-14
• - アクセス: JR静岡駅北口から徒歩5分
• - スクリーン数: 2つ (50席と55席)
• - 運営: 仏教寺院である宝泰寺が運営
• - 特徴: 大手配給会社の系列に属さない独立系映画館。暴力や性的な描写のある作品も、作品の価値を考慮して上映。
• - 内装: モノトーンで統一。ロビーの丸窓からは宝泰寺を見下ろせる。

劇場は、もともと会議室だった場所を改装して作られており、後部の3列には段差が設けられています。

歴史

静岡シネ・ギャラリーは、静岡市初のミニシアターとして開館しました。開館以前は、宝泰寺の檀信徒会館であるサールナートホールで、会員制の映画上映会「シネ・サロン」が開催されていました。この上映会では、岩波ホールのような独立系やミニシアター系の作品を上映し、多くの映画ファンから支持を得ていました。しかし、多目的ホールであるため上映期間や回数に制限があり、常設の映画館を求める声が高まり、現在の静岡シネ・ギャラリーが開館することになりました。

• - 1995年: サールナートホールが開館。
• - 1995年10月: メインホールで会員制上映会「シネ・サロン」がスタート。
• - 2003年12月20日: サールナートホール3階に静岡シネ・ギャラリーが開館。

上映作品とイベント

静岡シネ・ギャラリーでは、年間130本から140本もの作品が上映されています。開館当初は『永遠のマリア・カラス』や『ローマの休日』などが上映されました。

過去には、以下のようなイベントや上映作品がありました。

• - フランス映画祭の開催
• - ペ・ヨンジュン主演の『スキャンダル』上映（前売り券記録更新）
• - 市川雷蔵の映画デビュー50周年記念「市川雷蔵祭」開催
• - 映画評論家のおすぎとシンガーソングライターの小室等によるトークショー＆ミニライブ（毎年恒例）
• - 『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』上映と入江悠監督らの舞台挨拶
• - 『果てぬ村のミナ』上映と瀬木直貴監督、土屋太鳳らの舞台挨拶
• - 『楽隊のうさぎ』上映と鈴木卓爾監督、川崎航星の舞台挨拶
• - 『ほとりの朔子』上映と古舘寛治の舞台挨拶
• - 『千年の一滴』上映と柴田昌平監督の舞台挨拶
• - 『シネマの天使』上映と及川奈央の舞台挨拶
• - 『この世界の片隅に』と『マイマイ新子と千年の魔法』上映と片渕須直監督の舞台挨拶
• - 『標的の島 風（かじ）かたか』上映と三上智恵監督の舞台挨拶
• - 『うつろいの標本箱』上映と鶴岡慧子監督らの舞台挨拶
• - 『アリーキャット』上映と窪塚洋介の舞台挨拶
• - 『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』上映と佐古忠彦監督の舞台挨拶
• - 『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』上映と柳川強監督の舞台挨拶

会員制度

静岡シネ・ギャラリーには会員制度があり、会員には上映作品の紹介が掲載された会報誌が郵送されます。会員数は約4,500人と、全国のミニシアターの中でも上位に入るほどです。

まとめ

静岡シネ・ギャラリーは、単なる映画館ではなく、地域における文化の発信拠点としての役割も担っています。多様な作品の上映やイベントを通じて、多くの映画ファンに愛されています。今後も、ミニシアターならではの魅力を発信し、映画文化の発展に貢献していくことでしょう。

もう一度検索