静岡ジムラッツ

SHIZUOKA GYMRATS

静岡ジムラッツ（SHIZUOKA GYMRATS）は、アメリカ合衆国を主な活動の舞台としたバスケットボールチームです。米国のプロバスケットボールリーグであるABA（American Basketball Association）に所属し、主に日本人選手によって構成されていた点が特徴です。

歴史

SHIZUOKA GYMRATSは、2010年よりABAのトラベリングチームとしてリーグへの参戦を決定しました。チームの構成は、日本におけるGYMRATSの発起人である岡田卓也氏が中心となり、メンバーの選考が行われました。日本人選手が主体となったチームが北米のプロバスケットボールリーグに参戦する例は、2009年にIBL（International Basketball League）へ参加したニッポン・トルネードに続いて二例目となりました。チーム名は、創設者である岡田氏の出身地である静岡県にちなんで「SHIZUOKA GYMRATS」と名付けられ、同県をチームの本拠地と定めて活動を開始しました。

参戦初年度となる2010-11シーズンは、厳しい戦いを強いられ、1勝18敗という戦績でした。翌2011-2012シーズンには、活動範囲をさらに広げ、カリフォルニア州、ネバダ州、アリゾナ州、テキサス州、オクラホマ州、コロラド州といったアメリカ国内の計6つの州を巡り、合計27試合を消化しました。

また、チームは社会貢献活動にも取り組みました。2012年8月には、来る2012-2013シーズンに向けたABA所属チームとのチャリティー試合を実施しています。この試合で得られた収益は、東日本大震災（東北地方太平洋沖地震）で被災された方々への支援金として活用されることが、ABAの最高経営責任者（CEO）によって正式に表明されています。

チームを率いた岡田卓也氏は、バスケットボール界の多方面で活躍しています。2013年5月には、3x3（スリー・エックス・スリー）男子日本代表のアドバイザリーコーチに就任し、同月15日から16日にかけてカタールのドーハで行われた「FIBA ASIA 3x3男子バスケットボール選手権」にチームに帯同するなど、国際的な舞台でも手腕を発揮しました。

主な所属選手

チームには、創設者である岡田卓也氏をはじめ、以下の選手らが所属していました。

岡田卓也
岩佐潤
菅原洋介
黒岩元希

SHIZUOKA GYMRATSの活動は、日本人選手が海外のプロリーグで経験を積む機会を提供するとともに、国際的なバスケットボール交流や社会貢献活動にも貢献しました。チームの挑戦は、日本のバスケットボール界にとっても重要な一歩となりました。

もう一度検索