岩佐潤

岩佐 潤（いわさ じゅん）

1980年7月15日生まれ、千葉県船橋市坪井町出身のプロバスケットボール選手。身長183cm、体重82kg。主にポイントガードやシューティングガードを務め、背番号は5番を着用する選手として知られる。現在は3人制プロバスケットボールチームであるSealz.exeに所属している。

バスケットボールとの出会いは10歳の時。地元の中学校である坪井中学校から市立船橋高校に進学し、その後大東文化大学へと進んだ。市立船橋高校時代は、後に各界で活躍する高橋美佳子（声優）、西紀寛（サッカー選手）、松田正俊（サッカー選手）らと同級生だった。

大学を卒業する頃、実業団チームの千葉バジャースに入団。ここではインサイドの選手に恵まれないチーム状況の中、アウトサイドからのオフェンスを牽引。2003年には全日本実業団大会でのチーム優勝に大きく貢献する活躍を見せた。

実業団での活動後、岩佐選手はストリートボールの世界へと活躍の場を移し、「FAR EAST BALLERS」の一員として知られるようになる。この時期、マイケル・ジョーダンが来日したイベントでは、モデルとしてジョーダンと同じステージに立つ貴重な経験もした。また、3on3の全国大会で優勝し、その実績を引っ提げてアメリカへと渡った。

アメリカではSPL（Street Basketball Players' League）でプレー。その後、IBL（International Basketball League）のウェストバージニア・ワイルドと契約に至るも、シーズン開幕前にチームが経営破綻したため、公式戦に出場することは叶わなかった。失意の中、2006年にはABA（American Basketball Association）のアトランタ・ヴィジョンと契約を結び、米国での挑戦を続けた。

2007年には、日本人選手で構成されたチーム「GYMRATS JAPAN」の一員として、SPLのサマーリーグに再び参戦。そして同年、国内プロリーグであるbjリーグの東京アパッチにチームトライアウトを経て入団し、日本でのプロキャリアをスタートさせた。

東京アパッチでプレーした後、2009年6月15日に行われたエクスパンションドラフトで、2009-2010シーズンからbjリーグに新規参入する京都ハンナリーズから指名を受けた。同年7月9日に京都との契約に合意し、正式に京都ハンナリーズへ移籍。新たなチームでプレーを続けた。

2010年に京都ハンナリーズを退団。その後は静岡ジムラッツに所属し、再びABAに参戦するなど、国内外での挑戦を継続した。特に、2013年にはマレーシアで開催されたNinetology All-Star Basketball Malaysia 2013に出場。MJ Life Asia Basketball All-Star Teamに選出され、スターターとしてコートに立ち、デニス・ロッドマンを含む元NBA選手で構成されたUS-All-Star Teamと対戦し、チームの勝利に貢献するという国際的な舞台でのハイライトを経験した。

その後も、2014年、2015年、2016年とHoop Nation Basketball Tournamentに継続的に出場し、2014年にはHoop Nation All-Star Teamにも選ばれている。同年にはMelaka International Basketball Championship 2014にも出場するなど、アジアを中心とした国際的な舞台での活動を続けた。

2017年からは、3人制プロバスケットボールリーグへとキャリアの軸を移し、Seals.exeに入団。現在も3x3の舞台で活動している。また、自身のスキルや練習法を解説したDVD『GYMRATS アメリカ式 ベスト プラクティス』にも出演しており、指導者としての側面も持ち合わせている。

実業団からストリートボール、海外リーグ、国内プロリーグ（bjリーグ）、そして現在の3人制バスケットボールまで、岩佐潤選手は非常に多様なキャリアパスを歩んできた、日本バスケットボール界でもユニークな存在と言えるだろう。

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