静岡ホビーショー

静岡ホビーショーとは

静岡ホビーショーは、プラモデル、ラジコン模型、鉄道模型といった模型玩具の製品見本市です。1959年から毎年5月に静岡県静岡市で開催されており、模型業界の最新動向を知る上で重要なイベントとなっています。主催は、タミヤ、青島文化教材社、ハセガワの3社で構成される静岡模型教材協同組合です。この組合は、日本ラジコン模型工業会や日本プラモデル工業協同組合などの協賛、静岡県、静岡市、静岡商工会議所などの後援を受けて運営されています。

開催概要

毎年5月第3週の木曜日から日曜日にかけて、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開催されます。木曜日と金曜日は、問屋や販売店向けのビジネスデーとなっており、新製品の発表や商談が行われます。土曜日と日曜日は一般公開日となり、多くの模型ファンで賑わいます。

歴史

静岡ホビーショーは、その前身となる「第1回生産者見本市」が1959年に静岡駅近くの浮月楼で開催されたことから始まりました。当初は業界関係者のみを対象とした非公開のイベントでしたが、1960年の第2回からは一般公開日も設けられるようになりました。1962年の第4回からはプラモデル主体の見本市となり、現在の形に近いイベントとなりました。

会場は、静岡産業会館、静岡市駿府会館、静岡市民体育館などを経て、1989年からは現在のツインメッセ静岡で固定開催となっています。1990年にはモデラーズクラブ合同作品展が始まり、全国のモデラーの作品が展示されるようになりました。2004年には、民間イベントとしては初めて陸上自衛隊の車両が展示され、2005年にはブルーインパルスによる展示飛行が行われるなど、イベント内容も年々進化を遂げています。

2020年には、新型コロナウイルス感染症の影響により、開催以来初めて中止となりました。2021年は、ビジネスデーのみの開催となり、一般公開は中止されました。

出展企業

静岡ホビーショーには、60社以上の企業や団体が出展します。主な出展企業としては、日本プラモデル工業協同組合加盟企業、日本ラジコン模型工業会加盟企業、協賛出展メーカーなどが挙げられます。また、出版社や地元業者も多数参加しています。

中国や韓国の模型メーカーとの関係が深い企業は、一部の例外を除き参加できないという規定があります。これは、過去にタミヤ製品の縮小コピー事件が発生したことに起因しています。

会場へのアクセス

業者招待日には、JR静岡駅南口から無料のシャトルバスが運行されます。一般公開日には、路線バスや臨時循環バスを利用して会場へアクセスできます。また、期間中はタミヤ本社でオープンハウスが開催され、開発現場の見学やアウトレットバザーなどを楽しむことができます。

静岡ホビーウイーク

2007年からは、ホビーショーの開催に合わせて「静岡ホビーウイーク」というイベントも開催されています。この期間中は、静岡市内の各拠点で様々なイベントが開催され、模型ファンにとっては楽しみの多い期間となっています。タミヤ本社でのオープンハウスや、トレインフェスタなどが毎年開催されるイベントとして知られています。

静岡模型教材協同組合

静岡模型教材協同組合は、1955年に設立された模型メーカーの業界団体です。現在は、タミヤ、アオシマ、ハセガワの3社で構成されており、業界の発展や商品見本市の共同運営を目的として活動しています。

まとめ

静岡ホビーショーは、模型業界の最新情報を知るだけでなく、模型ファン同士の交流の場としても重要な役割を果たしています。長年にわたり、多くの人々から愛されるイベントとして、今後もその発展が期待されます。

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