静岡県公立大学法人

静岡県公立大学法人の概要

静岡県公立大学法人（しずおかけんこうりつだいがくほうじん）は日本の公立大学法人であり、静岡県立大学と静岡県立大学短期大学部を運営・設置しています。この法人は2007年4月1日に設立され、それまで静岡県が直接管理していたこれらの大学の運営を引き継ぎました。

設立の背景

静岡県公立大学法人は「特定地方独立行政法人以外の地方独立行政法人」として設立され、静岡県が設立団体となっています。従来、静岡県庁の県民部文化学術局大学室が中心となり、大学の設置や運営を行ってきましたが、2007年に法人が発足することで、より効率的な運営体制の構築が目指されました。

キャンパスの移転

法人設立以来、本部事務局は静岡市の小鹿キャンパスに置かれていましたが、2015年には主要機能が谷田キャンパスへ移転しました。登記上の事務所も、2016年に谷田キャンパスへ移転しています。また、2017年には谷田キャンパスの名称が草薙キャンパスに変更されました。

組織体制

静岡県公立大学法人の理事長は、設置されている大学の学長ではない者が任命され、法人の監督と執行が分離されています。この体制により、理事長は管理監督や運営に専念し、学長は教育や学内の実務執行に集中することができる仕組みが整えられています。学長は法人の副理事長を兼任することで、法人の意思決定にも参加しています。

理事長の変遷

2017年、本庶佑が理事長として活動していたが、任期途中で退任することとなり、静岡県立大学の学長である鬼頭宏が代行で理事長職を兼任しました。これにより、一時的に法人のトップと大学のトップが同一人物となる時期がありましたが、2018年に尾池和夫が新たな理事長に就任したことで、体制は元に戻されました。その後、2021年に理事長と学長を同一人物が兼任する方針に変更され、尾池和夫が両職を務めることになりました。

沿革

• - 2007年: 静岡県公立大学法人が設立され、静岡県立大学と短期大学部を移管。
• - 2007年: 鈴木雅近が初代理事長に就任。
• - 2011年: 竹内宏が第2代理事長に就任。
• - 2012年: 本庶佑が第3代理事長に就任。
• - 2015年: 本部事務局が谷田キャンパスに移転。
• - 2016年: 法人の主たる事務所を谷田キャンパスに移転。
• - 2017年: キャンパス名を草薙キャンパスに改称。
• - 2017年: 鬼頭宏が理事長代行に就任。
• - 2018年: 尾池和夫が第4代理事長に就任。
• - 2024年: 今井康之が第5代理事長に就任。

設置している諸学校

• - 大学: 静岡県立大学
• - 短期大学: 静岡県立大学短期大学部

このように、静岡県公立大学法人は設立以来、大学の教育環境を改善し、運営を効率化することを目指してきました。その体制は変遷を経ながらも、常に大学の発展と地域への貢献を意識しつつ維持されています。

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