静岡県立水泳場

静岡県立水泳場の概要

静岡県立水泳場は、静岡市葵区の西ヶ谷に位置する水泳施設です。この施設は静岡県が所有しており、静岡県スポーツ協会グループが運営を行っています。1990年9月にオープン以来、数多くの大会が開催されてきました。特に1991年に行われた全国高等学校総合体育大会の水泳競技の会場として使用されたことが、その歴史の始まりと言えます。

歴史と大会開催

静岡県立水泳場は、完成以来、全国大会や県大会の場として重宝されています。1993年には日本選手権競泳が、同年には日本室内選手権も開催されました。また、過去には全国中学総体やシンクロ・水球の国体、スポーツマスターズなどの主要な水泳競技も行われてきました。しかし、2002年に静岡県富士水泳場が開設されたことで東部での大会開催が増え、さらに2009年には浜松市に新しい水泳場ができたため、開催数は減少しています。それでも、現在でも年間20以上の大会を県中部で行っています。

特徴的なプール

この施設の特色としては、安倍川の水を使用した透明度の高い水質が挙げられます。また、観覧席は総ひのき造りで、設計にも工夫が施されています。初期の競泳プールはオーバーフロー式でありましたが、2002年に行われた改修工事により、競技会に対応できるように変更されました。

自然災害の影響

静岡県立水泳場は、様々な自然災害に見舞われたことでも知られています。2009年の駿河湾地震やその後の雨漏り、台風の影響によって数回の臨時休館が余儀なくされました。特に2011年の台風では屋根の大部分が飛ばされるという重大な被害を受け、プールの営業が約2年間にわたり中止される事態となりました。このような老朽化の問題も指摘されています。

しかし、2012年から2013年にかけて屋根の改修工事が行われ、再び全国中学総体の開催が可能となりました。ただし、富士水泳場の天井崩落事故の影響で、競技会や合宿による貸切営業の日が増えることが予想されています。

設備とアクセス

施設内には、オリンピック規模の50m×25mの競泳プールがあり、日本水泳連盟からも公認を受けています。プールは、一般開放時に55mの泳力を持つ5年生以上の小学生が利用可能で、観覧席は約2700人が収容できます。また、トレーニングルームは中学生以上の利用者のみが講習会を受けた後、利用できる仕組みになっています。

交通アクセスには、新東名高速道路の新静岡ICから車で約30分、JR東海道本線の静岡駅からしずてつジャストラインバスで約25分の距離があり、周囲には静岡市営西ケ谷屋内プールも隣接しています。この水泳場は地域において重要なスポーツ拠点としての役割を果たしています。

まとめ

静岡県立水泳場は、透明な水と充実した設備を誇り、多くの水泳イベントを支えてきた重要な施設です。今後の活用に期待が寄せられる中、あらゆる競技者や観衆にとって魅力ある場であり続けることでしょう。

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