静岡県立清水南高等学校・中等部

静岡県立清水南高等学校・中等部

静岡県立清水南高等学校・中等部（しずおかけんりつ しみずみなみこうとうがっこう・ちゅうとうぶ）は、静岡県静岡市清水区折戸に所在する公立の高等学校および中学校です。同一敷地内に高校と中等部が併設されています。

沿革

本校の歴史は、1963年に静岡県立清水東高等学校の分校として開校したことに始まります。翌年の1964年には早くも独立校としての歩みを始めました。その後、既存の高校施設内に、2003年度から併設型の中高一貫教育を担う県立中学校（静岡県立清水南高等学校中等部）が開設され、現在のような形態となりました。

教育課程・特色

本校は全日制課程を置いており、普通科と芸術科が設置されています。

特に芸術科は、本校の大きな特色の一つです。もともと普通科内に音楽コースと美術コースが設けられていましたが、1986年度にこれらのコースが発展的に解消され、県内全域を学区とする独立した特別学科としての芸術科が誕生しました。芸術科には音楽専攻と美術専攻があり、より専門的な教育が行われています。

また、本校には校技が定められており、男子はラグビー、女子はバレーボールが奨励されています。

部活動

男子の校技であるラグビー部は、長年にわたり県の強豪校として知られています。全国高等学校ラグビーフットボール大会にはこれまでに13回の出場経験がありますが、最後の出場は1986年となっています。近年では、全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会にも出場しており、2017年にはその舞台に立っています。

文化的影響

本校は、フィクション作品のモデルとしても知られています。

特にラグビー部は、1991年にTBSで放送されたテレビドラマ『松葉杖のラガーマン』（木村拓哉主演）の題材となった実話の舞台となりました。山本茂氏の原作（文藝春秋、1989年刊）に基づいたこのドラマは、困難に立ち向かう高校生ラガーマンの姿を描き、多くの感動を呼びました。

さらに、小説家・初野晴氏による人気推理小説シリーズ「ハルチカ」（角川書店より2008年10月刊行開始）では、物語の主な舞台となる高校のモデルとして本校が描かれています。

著名な卒業生

各界に多くの有為な人材を送り出しており、主な卒業生としては以下の方々が挙げられます。

普通科

• - いとう斗士八（脚本家）
• - 見城徹（幻冬舎代表取締役社長）
• - 広瀬務（元ラグビー日本代表）
• - 初野晴（小説家）
• - 佐野淳哉（自転車競技選手）
• - 佐藤ドミンゴ（ラジオパーソナリティ、俳優、タレント）
• - 佐野川暢（イラストレーター）
• - 青木希久子（元NHKアナウンサー）

芸術科

• - 初嶺麿代（宝塚歌劇団元宙組男役）
• - yumi（フルート奏者）
• - 宮原ひなこ（フルート奏者）
• - 大木麻理（オルガニスト）
• - 初鹿野剛（バリトン歌手、二期会会員、愛知県立芸術大学准教授）
• - 三井明子（コピーライター）
• - ながたまや（歌手）

関連情報

• - 静岡県高等学校一覧
• - 静岡県中学校一覧
• - 日本の音楽科設置高等学校一覧
• - 日本の美術科設置高等学校一覧
• - 公式ウェブサイト

もう一度検索