静岡県立美術館

静岡県立美術館の紹介

静岡県立美術館は、静岡市駿河区谷田に位置する美術館で、自然豊かな環境の中に佇んでいます。美術館は、県文化センターの敷地内にあり、広大なスペースを誇ります。県立美術館前駅からは緑豊かな彫刻プロムナードを経てアクセスでき、このプロムナードには14点の彫刻が展示されています。館内からは、静岡市街や雄大な富士山、南アルプスの美しい景色を楽しむことができます。

美術館の特色

この美術館のコレクションは、主に17世紀以降の日本と西洋の風景画を中心に構成されており、特に静岡県に縁のある作家や作品が多く収蔵されています。江戸時代の狩野派の絵画や、近代のロダンをはじめとする彫刻作品など、多岐にわたるジャンルの作品が揃っています。富士山や東海道を題材にした日本画や浮世絵の作品も豊かに収蔵されています。

特に注目されるのが1994年にオープンしたロダン館で、ここではオーギュスト・ロダンの作品が中心に展示されています。自然光を最大限に活かした円形ドーム状の構造であり、来館者は心地よい環境の中でロダンの世界に浸ることができます。ロダンの代表作である「地獄の門」や「考える人」など、32点の貴重な作品が展示され、来館者はこれらを正面から楽しむことができます。

また、美術館では常設展だけでなく、特別展示も頻繁に行われており、古代の遺物や現代アートなど幅広いテーマを取り扱っています。さらに、芸術体験を提供するために、実技室を設けてワークショップや美術製作体験も行っています。

沿革

静岡県立美術館の設立は1979年に決定され、1986年に初代館長の鈴木敬のもとに開館しました。その後も継続的に館の発展が続き、1994年にロダン館が開館、さらには2010年のリニューアル工事による新たな展示スペースも誕生しました。美術館はその位置付けを「開かれた美術館」として、さまざまな展覧会やイベントを通じて地域住民と繋がりを深めています。

収蔵作品と主な展覧会

美術館には、多岐にわたる収蔵品があり、日本画、油彩画、彫刻、工芸、写真など、合計で約2,733点を有しています。その中には、狩野探幽の『富士山図』やオーギュスト・ロダンの彫刻作品が含まれています。また、特別展では、ナスカの地上絵や古代エジプト文明など、国内外からの貸出作品が展示されることもあり、訪れるたびに新しい発見があります。

アクセスと利用情報

静岡県立美術館へのアクセスは、JR東海道新幹線や静岡鉄道を利用することで便利に行けます。館内は火曜日から日曜日までの間に開館しており、入館料も手頃で、学生以下や高齢者には無料のサービスも提供されています。また、カフェも併設されており、文化的な体験をしながらリラックスする時間を楽しむことができます。

静岡県立美術館は、芸術を身近に感じられる場であり、来館者にとって新たな刺激やインスピレーションを与える重要な施設です。

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