静岡県舞台芸術センター

公益財団法人静岡県舞台芸術センター（SPAC）

静岡県舞台芸術センター（Shizuoka Performing Arts Center、略称SPAC）は、静岡市駿河区に位置する公益法人です。このセンターは、独自の舞台芸術作品の創造や、国内外の優れた芸術家や劇団の招聘を行い、また若手の芸術家を育成することに注力しています。これらの活動を通じて地域文化の発展を目指しています。

概要と活動拠点

SPACは、静岡芸術劇場（静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」内）や静岡県舞台芸術公園に専用の劇場および稽古場を設けています。ここを拠点に、専属の俳優や劇団SPACの専門スタッフが共同で舞台芸術作品を創作しています。また、SPACは地域資源として劇団のレパートリーを蓄積し、それを地域社会で活用していくための持続的な活動を行っています。

さらに、「ふじのくに⇄せかい演劇祭」などを開催し、国内外からの優れた芸術家や劇団を招へいするほか、国内の若手芸術家の育成をも行っています。また、演劇を通じて地域の青少年に教育的な普及活動を行うなど、地域の活性化に寄与する様々なアウトリーチ活動も展開しています。

近年の主な取り組み

最近では、駿府城公園内での屋外公演や、「大道芸ワールドカップin静岡」とのコラボレーションによる路上演劇など、多岐にわたる活動を行っています。また、国際演劇祭や海外への招聘公演にも参加し、その活動範囲を広げています。

主なプログラムには、「ふじのくに⇄せかい演劇祭」、「SPAC秋→春のシーズン」、中高生向けの鑑賞事業「SPACeSHIPげきとも！」、リーディング・カフェ、演劇ワークショップなどが含まれています。そのほか、出張劇場や朗読公演、学校訪問プロジェクト「ひらけ！パフォーミングアーツのとびら」、ダンスの種を育てるプロジェクトなど、地域住民が参加できる様々な教育的な活動も実施しています。

沿革

静岡県舞台芸術センターは1995年に設立され、以来さまざまな活動を通じて地域文化の発展に貢献してきました。初代芸術総監督には鈴木忠志氏が就任し、その後2007年に宮城聰氏が現芸術総監督に就任しました。2013年には公益財団法人へと移行し、現在も多様な活動を展開しています。

SPACの取り組みは、地域社会における舞台芸術に対する理解や関心を高めることを目的とし、広く市民が参加できる形で行われています。これにより、地域の文化的な資産が蓄積され、次世代への継承が進んでいます。運営される各プロジェクトは、演劇の魅力を地域のすべての人々に届けることを目指し、地域活性化の一翼を担っています。

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