静岡県道288号大嵐佐久間線

静岡県道288号大嵐佐久間線について

静岡県道288号大嵐佐久間線は、静岡県浜松市を通る一般県道であり、路線の一部が独特の状況にあります。この道路は佐久間ダム湖の左岸に沿って整備されており、自然の美しさと人の手による構造物が融合する場所です。しかしながら、現在通行できる区間は限られており、特に自然災害による影響が大きい道路と言えます。

路線の概要

この県道は、起点から法面の崩落や土砂崩れの影響を受けており、通行可能な区間は非常に短いです。具体的には、起点から夏焼トンネル付近の約2キロメートルと、佐久間電力館付近から終点までの約0.7キロメートルのみが通行できる状態です。残りの約8.2キロメートルの区間は平成6年に正式に廃道とされ、復旧の見込みはありません。また、もう一つの約7.5キロメートルの区間も万年通行止めとなっており、交通が極めて困難な状況にあります。

対岸との関係

県道288号の対岸には、静岡県道1号飯田富山佐久間線が通っており、利用者はこちらを迂回することが可能です。これにより、交通の便を多少は補完していますが、もともとの経路が失われていることから、利便性は低い状況にあります。

起点から夏焼トンネルまで

この路線は、浜松市の大嵐駅を過ぎると、佐久間ダム建設によって廃止された飯田線旧線を利用した区間に入ります。夏焼トンネルも旧飯田線のトンネルが転用されており、幅員が狭いことが特徴です。トンネルを抜けて左折すると、通行止めのゲートが設置されており、この先へは進むことができません。夏焼集落にはアクセスできますが、2015年から無人となっているため、実質的には廃村となっている現状があります。

佐久間電力館から終点まで

佐久間ダムの脇を通り過ぎると、静岡県道1号と合流し、ここで終点を迎えます。佐久間ダムは日本の大規模ダムの一つですが、その周辺もまた特色豊かな地域です。このあたりの風景は、山と湖に囲まれた自然豊かな環境であり、訪れる人々にとっては美しい景観を提供しています。

路線データ

• - 陸上距離: 18.0 km
• - 起点: 浜松市天竜区水窪町奥領家（静岡県道287号津具大嵐停車場線接点）
• - 終点: 浜松市天竜区佐久間町佐久間（静岡県道1号飯田富山佐久間線交点）

通過する自治体

この県道は静岡県浜松市の天竜区を通過します。

接続路線

起点から接続する路線は以下の通りです：
1. 静岡県道287号津具大嵐停車場線
2. 静岡県道1号飯田富山佐久間線

県道288号大嵐佐久間線は、廃道となった区間や通行止めの影響がある一方で、静岡県の自然環境を満喫できる独特の場所を提供しています。安全に留意しながら訪れる価値があるスポットと言えるでしょう。

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