静岡県道45号天竜浜松線

静岡県道45号天竜浜松線について

静岡県道45号天竜浜松線は、浜松市天竜区を起点とし、中央区に至る全長約16kmの主要地方道です。通称「笠井街道」として地域住民に親しまれており、沿線にはかつて商業地として栄えた笠井地区など、古い街並みが残っています。この道は、浜松市街地と天竜方面を結ぶ重要な生活道路としての役割を担っています。

道路の特徴と課題

この道路の大きな特徴は、昔ながらの街道の名残を残しているため、道幅が狭い箇所が多い点です。そのため、日常的に交通渋滞が発生しており、特に東区内ではその傾向が顕著です。ほぼ全線が片側1車線の2車線道路であり、右折レーンがない交差点や、バス停用レーンが確保されていない区間も存在します。また、路側帯（歩道）も狭く、沿線には静岡県立浜松東高等学校があるため、通学時間帯には自転車通学の生徒が多く、歩行者、自転車、自動車が混在する危険な状況が見られます。

近年、浜名区中瀬の区間と中央区宮竹交差点の区間が拡幅されましたが、沿線には住宅や商店が密集しているため、全面的な拡幅は困難な状況です。

路線データ

陸上距離: 16.0km
起点: 静岡県浜松市天竜区二俣町鹿島（鹿島橋交差点、国道152号・静岡県道9号天竜東栄線交点）
終点: 静岡県浜松市中央区宮竹町（宮竹交差点、国道152号交点）

歴史

1960年（昭和35年）4月1日: 認定。
1993年（平成5年）5月11日: 主要地方道に指定。
2000年代中盤 - 後半: 宮竹交差点付近が拡幅。
2011年（平成23年）: 国道152号浜北バイパス（天竜方面）と接続し、浜北市中瀬区間の拡幅が完了。
2012年（平成24年）4月: 新東名高速[[道路]]浜松浜北IC開通に合わせ、国道152号浜北バイパス浜松方面との接続工事が完了。
2018年（平成30年）3月27日: 静岡県道65号浜松環状線交点から都市計画寺島内野線までの950 m区間（寺島工区）が開通。

路線状況

別名: 笠井街道（浜松市）
重複区間:
国道152号・国道362号（浜松市天竜区二俣町鹿島・鹿島橋交差点 - 浜松市天竜区二俣町鹿島・鹿島坂下交差点）
国道152号（浜松市浜名区中瀬・中瀬小学校北交差点 - 浜松市浜名区中瀬・中瀬四塔交差点）

通過する自治体

浜松市（天竜区 - 浜名区 - 中央区）

交差する道路

国道152号（国道362号 重複）・静岡県道9号天竜東栄線（浜松市天竜区二俣町鹿島・鹿島橋交差点、起点）
国道152号（国道362号 重複）（浜松市天竜区二俣町鹿島・鹿島坂下交差点）
静岡県道344号二俣浜松線（浜松市天竜区二俣町鹿島・鹿島坂下南交差点）
国道152号（浜松市浜名区中瀬・中瀬小学校北交差点）
国道152号（浜松市浜名区中瀬・中瀬四塔交差点）
静岡県道61号浜北袋井線（浜松市浜名区中瀬・南中瀬交差点）
静岡県道363号高薗貴布祢線（浜松市浜名区東美薗・東美薗南交差点）
静岡県道311号小松笠井線（浜松市中央区笠井町・笠井上交差点）
静岡県道65号浜松環状線（浜松市中央区笠井町・笠井町交差点）
静岡県道374号浜松袋井線（浜松市中央区恒武町・笠井交番南交差点）
静岡県道313号笠井飯田線（浜松市中央区恒武町・恒武町交差点）
静岡県道65号浜松環状線（浜松市中央区貴平町・貴平町交差点）
静岡県道261号磐田細江線（浜松市中央区市野町・市野町交差点）
静岡県道296号熊小松天竜川停車場線（浜松市中央区天王町・与進小前交差点）
国道152号（浜松市中央区宮竹町・宮竹交差点）

まとめ

静岡県道45号天竜浜松線は、浜松市内の主要な生活道路として重要な役割を果たしていますが、道幅の狭さや交通渋滞といった課題を抱えています。今後の道路整備が望まれる一方で、歴史的な街並みを残すこの道路は、地域住民にとってかけがえのない存在であり続けています。

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