面堂終太郎

面堂 終太郎（めんどう しゅうたろう）

面堂終太郎は、高橋留美子による漫画およびアニメ『うる星やつら』に登場する架空のキャラクターです。彼は諸星あたるのクラスメイトであり、副委員長という肩書きを持っています。初めて登場したのは、連載の第23話「トラブルは舞い降りた」で、4月1日生まれの彼は面堂財閥の跡取りです。この財閥は、強力な財力（彼自身は「たかだか資産5兆＄」と豪語）と軍事力を誇り、私設軍隊を持つなど、非常に影響力のある存在として描かれています。

彼の容姿は端麗で、秀才で運動神経も抜群ですが、性格は男性に対しては非常に冷淡で、特にあたるとは犬猿の仲となっています。面堂は常に日本刀を携帯しており、喧嘩の際にはあたるを斬らんと無謀に試みますが、いつも白刃取りで受け止められてしまいます。この刀は、意外にも非常に脆く、チェーンソーと戦った際に折れてしまったことがあります。

自己顕示欲が強く、自尊心が非常に高いため、クラスメイトからは「プライドの化けもん」とまで言われています。彼の本質はあたると同じであることがラムの占いによって示され、その結果あたると同レベルの存在であることが暴露されます。学校では、優等生を自称しながらも、実際には同級生たちとのトラブルや女絡みの状況でしばしば手のひらを返すような行動を見せます。

彼は、友引高校の「影の生活指導部」という組織の一員であり、問題児たちと何度も対立。ただし、女性が絡むとすぐに寝返るあたりが、彼の持ち味です。また、彼は女子生徒から非常に人気が高いものの、他のイケメンたちに対しては引き立て役になってしまいがちです。人気を奪われたり、バレンタインチョコで負けたりする様子から、彼のプライドが傷つくこともしばしば見受けられます。

面堂の移動手段は、特異なものであり、自家用のヘリコプターや重爆撃機を使用して登校することがあります。時には、ヘリが故障した際には「タコ車」と呼ばれる不思議な車を使って登校するシーンもあり、特異なキャラクター性を象徴しています。彼の家族は武家出身で、家紋はひょっとこです。このため、多数のタコをペットとして飼っており、特にタコに対する愛情が強い人物です。

彼の特技は日本刀を用いた技ですが、実際に成功した試しは無く、主にお笑い要素として描かれます。また、彼は暗所恐怖症と閉所恐怖症を持っており、こうした特性がストーリーの中で何度も描かれ、周囲に面白おかしい形で利用されています。

恋愛面においては、彼は数多くの女性から好意を寄せられますが、特にラムに対して強い関心を示します。しかし、彼が注目するのはあくまでラムのみで、一般的な女生徒には目を向けません。非常に複雑な人間関係を持ち、あたるやラムとの三角関係に取り込まれたり、自身の恋愛においても困難を抱えています。彼のキャラクターはまた、三宅しのぶをはじめ多くの女性キャラクターとの絡みが描かれており、様々な形での関係がストーリーに彩りを加えています。

名前の由来としては、彼のキャラクターが「トラブル」を引き起こす存在から「面堂」という名前が与えられたとされています。彼は物語の中でも周囲を振り回しつつ、トラブルメーカーとしての役割を果たしています。面堂終太郎は、『うる星やつら』の中で非常に個性的で魅力的なキャラクターであり、彼の登場によって作品全体がさらに賑やかになります。

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