鞆の浦歴史民俗資料館

福山市鞆の浦歴史民俗資料館

福山市鞆の浦歴史民俗資料館は、広島県福山市鞆町後地に位置する博物館であり、地域の歴史や文化を知るための重要な施設です。この館は、「潮待ちの館」という愛称でも知られています。

概要

この資料館は、万葉の時代から栄えてきた鞆の浦を中心に、瀬戸内の歴史と文化を紹介しています。館の場所は、福島正則が築いたとされる鞆城跡の近くにあり、その美しい庭からは鞆公園や四国の山々を見渡すことができます。この景観は、一度見ておく価値があるでしょう。

ただし、資料館の建設は城跡の詳細な調査が不十分なまま進められたため、遺構が破壊されるリスクがあったと指摘されています。また、資料館へ通じる坂道に見られる石垣は、かつての鞆城で使用されていたと思われる石材を用いて模擬的に組まれていると考えられています。

この資料館は福山市が運営しており、地元住民や市民によって構成された「福山市鞆の浦歴史民俗資料館友の会」が支援活動を行っています。この会は、鞆の浦の恒例行事である「鞆・町並みひな祭り」や「八朔の馬出し」などの運営に関与し、地域の文化遺産を活用したまちづくりを促進しています。

主な展示物

資料館では、さまざまな展示物が用意されています。その中には、以下のようなものがあります。

• - 鯛網漁のジオラマ
• - イカリづくりの鍛冶場
• - 職業箏曲家・宮城道雄の愛用琴などの遺品
• - 国の史跡「朝鮮通信使遺跡」の歴史資料
• - 広島県指定史跡「備後安国寺」と「鞆七卿落遺跡」の歴史資料
• - 市の無形民俗文化財「お弓神事」や「お手火まつり」など
• - 保命酒店先の復元模型
• - 鞆の歴史や祭りなどを紹介するビデオコーナー

これらの展示が、鞆の浦の深い歴史や文化を知る手助けをしてくれます。

利用情報

• - 開館時間: 9:00～17:00 （10月～3月は16:30まで）
• - 休館日: 月曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始（12/28～1/3）
• - 入館料: 大人150円、高校生以下は無料

交通アクセス

資料館へのアクセスは、JR山陽本線および山陽新幹線の福山駅から、鞆鉄道バスで約30分、「鞆の浦」停留所で下車し、徒歩5分となっています。

周辺情報

鞆の浦地域には、他にも訪れるべきスポットが数多く存在します。以下の場所が周辺にあります：

• - 安国寺
• - 福禅寺
• - 太田家住宅・鞆七卿落遺跡
• - 沼名前神社
• - いろは丸展示館
• - 法宣寺

関連項目

• - 朝鮮通信使
• - 七卿落ち
• - 保命酒

福山市鞆の浦歴史民俗資料館は、地域の歴史と文化を知るための貴重な場所として、多くの訪問者にとって印象的な体験を提供しています。

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