韓俊

韓俊（かん しゅん）

韓俊（1963年11月 - ）は、中華人民共和国の官僚であり政治家です。山東省高青県出身で、現在は中華人民共和国農業農村部長を務めています。以前は吉林省人民政府省長、中国共産党吉林省委員会副書記を歴任しました。中国共産党第18回、第19回全国代表大会代表でもあります。

経歴

1963年11月、山東省高青県で生まれました。1979年に山東農業大学農業経済系を卒業後、西北農業大学の農業経済系に進学し、農業経済学の研究科で学びました。1989年5月には西北農業大学の農業経済系における博士課程を修了し、農学博士の学位を取得しました。

1989年5月に中華人民共和国国務院農村発展研究中心に就職し、同年12月に中国社会科学院農村発展研究所に転入しました。その後、『中国農村経済』雑誌社編集部で副主任、主任、副編集長、社長、副所長を歴任しました。2001年3月には国務院発展研究中心農村経済研究部部長に昇格し、2010年11月には国務院発展研究中心副主任に就任しました。

2014年10月には中央財政経済指導小組弁公室副主任、中央農村工作指導小組弁公室副主任に就任しました。2018年3月には中華人民共和国農業農村部党組副書記、副部長を兼務しました。

2020年11月20日、中国共産党中央委員会は韓俊を中国共産党吉林省委員会副書記に任命しました。2021年1月には吉林省人民政府省長を兼務しました。

2023年3月、中国共産党安徽省委員会書記に任命。2024年1月、安徽省人民代表大会常務委員会主任を兼務。

2024年9月13日、全国人民代表大会常務委員会により重大な規律違反の容疑で取り調べを受けて農業農村部長を解任された唐仁健の後任として農業農村部長に起用されたことが新華社通信の報道で明らかになりました。

韓俊は、農業経済学の研究者としてのバックグラウンドを持ち、長年にわたり中国の農業政策の立案と実行に携わってきた人物です。国務院発展研究中心や農業農村部での経験を通じて、中国の農村経済や農業政策に関する深い知識と経験を有しています。吉林省長や安徽省委員会書記といった地方政府の要職も歴任しており、中央と地方の両方での経験を生かして、今後の中国の農業発展に貢献することが期待されています。

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