音楽と私

原田知世『音楽と私』：35年の軌跡を辿るセルフカバーアルバム

『音楽と私』は、原田知世が2017年7月5日に発表した初のセルフカバー・アルバムです。彼女の歌手デビュー35周年を記念してリリースされ、Universal MusicのジャズレーベルVERVEから発売されました。このアルバムは、原田知世の音楽的なキャリアを振り返り、新たな解釈を加えた作品として注目を集めています。

アルバムの概要

アルバムの帯コピーは「時をかけてきた、うたの花束」。この言葉が示すように、アルバムには松任谷由実、大貫妙子、来生たかおなど、豪華なソングライターたちが提供した初期の楽曲から、鈴木慶一やトーレ・ヨハンソンとのコラボレーションで確立された音楽性、そして高橋幸宏とのユニットPupaへの参加や、伊藤ゴローとの連携で深みを増したボーカル表現まで、様々な時代の楽曲が収録されています。

プロデュースとアレンジは伊藤ゴローが担当し、過去の楽曲から新たな魅力を引き出しています。収録曲は全10曲で、初回限定盤にはボーナストラックとして「雨のプラネタリウム」のリメイクバージョンが収録されています。さらに、初回限定盤には「時をかける少女」と「ロマンス」のミュージックビデオを収録したDVDが付属しています。

収録曲について

アルバムには、原田知世の代表曲である「時をかける少女」や「ロマンス」のセルフカバーをはじめ、「地下鉄のザジ」「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」「天国にいちばん近い島」など、彼女のキャリアを彩る名曲が多数収録されています。また、「くちなしの丘」では、原田自身が初めてギター演奏に挑戦しています。

リリースとイベント

アルバム発売前日の7月4日には、角川シネマ新宿でアルバム発売記念イベントが開催されました。イベントでは、原田知世の初主演映画『時をかける少女』の上映や、原田本人によるトーク、ミニライブが行われました。

同年9月1日からは、3年ぶりとなるホールツアー「原田知世 35周年アニバーサリー・ツアー ″音楽と私″」が全国5か所で開催されました。最終公演は、原田知世の誕生日である11月28日に渋谷オーチャードホールで行われ、その模様を収録したBlu-ray Discが2018年4月4日にリリースされました。

まとめ

『音楽と私』は、原田知世の35年間の音楽活動の集大成とも言える作品です。セルフカバーという形で過去の楽曲に新たな命を吹き込み、聴く人に新たな感動を与えてくれます。彼女のファンはもちろん、J-POPファンにとっても必聴のアルバムと言えるでしょう。

収録曲

1. 時をかける少女
2. ロマンス
3. 地下鉄のザジ
4. ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ
5. 天国にいちばん近い島
6. ときめきのアクシデント
7. 愛のロケット
8. 空と糸 -talking on air-
9. うたかたの恋
10. くちなしの丘
11. 雨のプラネタリウム (初回限定盤ボーナストラック)

もう一度検索