音楽の旅はるか

音楽の旅はるか

『音楽の旅はるか』は1980年10月5日から1984年9月30日まで毎日放送が制作した音楽をテーマにした紀行番組です。この番組は、TBSテレビ系列で全国ネットとして放送され、全204回にわたって配信されました。番組は日本石油（現在のENEOS）の一社提供で、毎週日曜日の22:30から23:00までの時間帯に放送されました。

番組の概要

毎週、著名人が目的地に旅をし、現地の音楽家と触れ合ったり、音楽にゆかりのある場所を訪れたりする様子が紹介されました。音楽を中心に据えた紀行番組としてスタートし、企画担当者には音楽家の團伊玖磨が名を連ねました。これにより、音楽と旅の融合が生まれ、視聴者に新たな体験を提供しました。

同じ日曜22:30枠では他にも『あじのある旅』や『もうひとつの旅』が放送されていましたが、『音楽の旅はるか』は音楽の要素を強調した点で特異な位置にあったと言えます。

スタッフ陣

この番組は、毎日放送（MBS）と松山善三プロダクションの共同制作であったオリジナル版と、続編の『音楽の旅はるかII』ではMBSとオフィス・トゥー・ワン、またはメイスンといった他の制作会社との協力により作成されました。企画は團伊玖磨が手掛けており、彼の音楽に対する情熱が番組の質を高める一因となりました。

放送後の展開

オリジナル放送終了後、番組は全国の放送局向けに販売され、一部地域では再放送が行われました。たとえば、tvkテレビを含む系列を問わず、いくつかの局で放映されていたことが確認されており、あいテレビ（旧：伊予テレビ）では開局間近のサービス放送中に放送時間を設けていました。

音楽とテーマ

番組のオープニング曲には、フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスの「カレリア組曲」からの行進曲風の楽曲が使用されました。エンディングテーマは特には設けられていませんでしたが、続編『音楽の旅はるかII』では、THE SQUAREによる楽曲が起用されており、特に「OVERNIGHT SENSATION」がオープニング、そして「MAYBE I'M WRONG」がエンディングテーマとして用いられました。

書籍としての展開

番組の人気を受けて、團伊玖磨による関連書籍も出版されており、1983年には『音楽の旅はるか 1』、1983年には続編の『音楽の旅はるか 2』が出版されています。さらに1984年には『音楽の旅はるか 3』もリリースされています。これらの書籍は、番組の魅力をさらに深く理解するための貴重な資料となっています。

『音楽の旅はるか』は音楽という普遍的なテーマを通じて、視聴者に多くの感動を提供することに成功した番組でした。その影響は、今も多くの人々に語り継がれています。

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