音楽わいど ラジオ・ビュー

音楽わいど ラジオ・ビュー

『音楽わいど ラジオ・ビュー』は、KBS京都ラジオで2009年3月30日から放送が始まった日本のラジオ番組です。毎週金曜日を除く平日の午後2時から午後5時までの3時間にわたって生放送されました。

番組開始の背景と特徴

番組がスタートするきっかけは、KBS京都の経営合理化策にありました。これにより、長年KBS滋賀が独自に制作・放送してきた番組『さんさんわいど滋賀Wish』が2009年3月をもって終了し、滋賀放送局独自の編成から撤退することが決まったのです。しかし、「滋賀から発信される情報番組を残してほしい」という地元のリスナーからの要望が多数寄せられたことを受け、KBS京都は方針を変更。2009年春の番組改編で、京都本社と滋賀放送局が協力して制作する新しい番組を立ち上げることを決めました。こうして誕生したのが、この『音楽わいど ラジオ・ビュー』です。

この番組の大きな特徴は、京都と滋賀のスタジオを曜日によって使い分けて生放送を行った点です。月曜日と水曜日は滋賀県彦根市にあるKBS滋賀のスタジオから、火曜日と木曜日は京都市の京都本社スタジオから放送されました。番組では、旬の音楽をはじめ、最新のニュース、そして京都と滋賀、それぞれの地域に密着した様々な話題が届けられました。

出演者と主なコーナー

番組のパーソナリティは、KBS京都のアナウンサーたちが日替わりで担当しました。

毎日共通して放送されたコーナーには、京都、滋賀、奈良の各地域の交通情報や、翌日の京都府内の交通取り締まり情報、そして「快適生活ラジオショッピング」がありました。

曜日ごとに特色のあるコーナーも多数設けられていました。

月曜日（滋賀スタジオから）

担当は澤武博之アナウンサー（放送開始から2012年9月24日まで）でした。滋賀に根差した企画が多く、「彦根てくてくウォーク」では彦根市内の商店街などから生中継が行われました。「官公庁便り」では長浜市の情報も提供されました。

火曜日（京都スタジオから）

放送開始当初は木村寿伸アナウンサーと遠藤奈美アナウンサーが担当し、番組名も「ポップなデコボコ・チューズデイ」でした（2010年3月30日まで）。遠藤アナによる「教えて奈美先生」では英語の歌詞の解説なども行われました。その後、遠藤アナに代わって竹内弘一アナウンサーが担当（2010年4月6日から2012年9月25日まで）、木村寿伸アナウンサーとのコンビとなりました。主なコーナーに、竹内アナ担当時には「聖母チャンネル」、木村アナ担当時には坂本龍馬に扮して京都各地をレポートする「木村龍馬がゆく」といったユニークな企画がありました。木村寿伸アナは番組終了まで火曜日を担当しました。

水曜日（滋賀スタジオから）

塩見祐子アナウンサーが担当しました（放送開始から2012年9月19日まで）。柔らかい雰囲気が特徴で、番組名も「ふんわり癒しの水曜日」でした。「やさしい法律Cafa」は村上祐子アナウンサーによる事前収録コーナーでした。「もっちゃんの聞いて得旅情報」や滋賀の食文化を紹介する「近江美味しもの」など、滋賀の情報が中心でした。塩見アナが休暇を取ったため、番組最終回となった2012年9月26日は澤武博之アナウンサーが代役を務めました。

木曜日（京都スタジオから）

番組開始時は竹内弘一アナウンサーが担当（放送開始から2010年4月1日まで）し、「木曜日はお茶目なトーク・マエストロ」というサブタイトルでした。リスナーからの質問に答える「ビューリサーチ」や恋愛相談コーナーがありました。2010年4月8日からは梶原誠アナウンサーに担当が代わり、番組名も「木曜には情熱を」となりました（2012年3月29日まで）。カバー曲を紹介する「名曲七変化」、ニュース解説の「ニュースビュー」、京都産業大学提供の「アカデミックカフェ」、隠れた名曲を探す「B面デカ」「激レアレコード調査隊」など、音楽や情報系のコーナーが充実しました。また、「交通安全マナーアップ大作戦」（滋賀県提供）も放送されました。

特別企画

レギュラー放送の他にも、特別な企画が実施されました。

愛されて50年～KBS滋賀開局記念 ～滋賀スペシャル～（2010年5月24日 - 5月26日）: KBS滋賀開局50周年を記念し、3日間にわたって滋賀スタジオから放送。中村鋭一さんなどスペシャルゲストが登場しました。
サテスタリバイバルウィーク2011（2011年11月15日 - 11月17日）: 京都高島屋にあったサテライトスタジオからの公開生放送。笑福亭晃瓶さんや今いくよ・くるよさんなど、様々なゲストが出演しました。

番組は、主要パーソナリティの担当期間終了などから、2012年9月頃にその歴史に幕を下ろしたと考えられます。

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