音楽図書館協議会

音楽図書館協議会（MLAJ）とは

音楽図書館協議会（略称：音図協、英語: Music Library Association of Japan, MLAJ）は、日本国内の音楽図書館間の相互協力を促進し、音楽文化の発展に寄与することを目的とする団体です。1971年に設立されて以来、日本の音楽図書館界において重要な役割を担ってきました。

設立の背景と目的

1971年、東京に所在する7つの音楽図書館の館長会議での合意に基づき、音楽資料を所蔵する機関が連携し、相互協力を推進することを目指して設立されました。設立当初より、音楽図書館活動の振興と音楽文化の発展に貢献することを目的として活動しています。

会員構成

現在、音楽図書館協議会には、大学図書館、短期大学図書館、専門図書館、公共図書館など、多岐にわたる図書館が加盟しています。さらに、活動を支援する賛助団体会員や賛助個人会員も存在し、幅広い層からの支持を受けています。

加盟館一覧（2024年3月現在）

2024年3月現在、21の図書館が加盟しています。

上野学園図書館
宇都宮短期大学図書館
エリザベト音楽大学附属図書館
大阪音楽大学付属図書館
大阪芸術大学図書館
鹿児島国際大学附属図書館
くらしき作陽大学・作陽音楽短期大学附属図書館
札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部図書館
洗足学園音楽大学・洗足こども短期大学附属図書館
一般社団法人全日本合唱連盟音楽資料室
東京音楽大学付属図書館
東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター閲覧・視聴室
東京文化会館音楽資料室
桐朋学園大学附属図書館
同朋大学・名古屋音楽大学図書館
新冠町レ・コード館図書プラザ
フェリス女学院大学附属図書館山手分室
宮城学院女子大学図書館
民音音楽博物館音楽ライブラリー
武蔵野音楽大学図書館
明治学院大学図書館付属遠山一行記念日本近代音楽館

主な出版物

音楽図書館協議会は、音楽資料の所在情報や研究成果をまとめた出版物を発行しています。

音楽関係逐次刊行物所在目録：1974年、1976年、1979年、1992年に刊行されました。音楽関係の雑誌や紀要などの所在情報をまとめたもので、研究者にとって貴重な資料でした。しかし、OPAC（オンライン蔵書目録）の普及により、現在は刊行されていません。
MLAJ Newsletter：1979年から2003年にかけて発行されていた機関誌です。音楽図書館に関する最新情報や研究論文などが掲載されていました。現在はウェブサイトでの情報発信に移行しています。

編集・出版物

音楽図書館協議会は、以下のような書籍の編集・出版も行っています。

作曲家全集・楽譜叢書所在目録（1975年、1983年に再刊）
オペラ全曲,楽譜・レコード所在目録（1977年、1978年）
音楽資料探訪：東京とその周辺（1979年）
MLAJ相互協力ハンドブック（1985年）
音楽図書館協議会の歩み：1971.6 - 1987.3（1988年）
音楽情報と図書館（1995年）
日本の音楽コレクション（2002年）
日本の音楽図書館：音楽図書館協議会40年のあゆみ（2019年、修訂2刷、2023年）
音楽資料目録作成マニュアル（大空社、1997年）

これらの出版物は、音楽図書館員だけでなく、音楽研究者や愛好家にとっても貴重な情報源となっています。

情報発信

音楽図書館協議会は、公式ウェブサイトを通じて、活動内容や最新情報を発信しています。会員館の情報やイベント情報なども掲載されており、音楽図書館に関心のある方々にとって有益な情報源となっています。

まとめ

音楽図書館協議会は、日本の音楽図書館界を牽引する重要な団体です。音楽資料の共有や図書館員の交流を通じて、音楽文化の発展に貢献しています。今後も、音楽情報の発展に寄与することが期待されます。

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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