頂ノ郷昌登

頂ノ郷 昌登の生涯

頂ノ郷 昌登（かみのさと まさと）は、1950年12月7日に神奈川県横浜市に生まれた元大相撲力士です。本名は島野 正己で、彼は二所ノ関部屋および大鵬部屋に所属し、177cm、143kgの体躯を持つ相撲取りでした。最高の地位は東十両12枚目で、得意技は突きと押しです。

経歴の初期

昌登は中学校時代、卓球部に入部して活動していました。高校は鶴見工業高校に進学し、家業を継ぐ意欲を持って土木業に関する勉強を始めますが、高校では水泳部に所属し、主にバタフライ選手としてのエクササイズに取り組んでいました。卒業後は、事業経営の学びのため神奈川大学の経済学部に進学しますが、大学2年生の夏に訪れた二所ノ関部屋での稽古見学で出会った大鵬からの勧誘により、相撲界への道を選ぶことになります。

はじめての土俵

1971年9月場所、20歳という若さで初土俵を踏んだ昌登でしたが、幕下での活動は長く低迷を続けます。彼の相撲取りとしてのスタイルや慢性的な体の不調などが影響し、成績は振るわず苦しむ日々が続きました。しかし、転機が訪れます。

名前の改名と成績の向上

1978年、彼は大鵬の知人に姓名判断を依頼し、「山の頂上を極める」という意味を込めて四股名を『頂ノ郷』に変更します。この改名が功を奏し、彼はその後4場所連続で勝ち越しを達成し、1979年1月場所には十両昇進を果たしました。彼の特技である速い動きを生かした突き押しは強力でしたが、引きや叩き癖が災いし、下半身の脆さや脇の甘さが目立ち、十両では勝てなくなってしまいます。1980年5月場所を最後に、相撲界から引退することとなりました。

主な成績

昌登の通算成績は198勝175敗7休、勝率は.531となります。十両の在位は2場所で、成績は7勝23敗、勝率は.233です。彼の現役在位は53場所でした。

改名の歴史

• - 島野（しまの): 1971年9月場所から1975年5月場所まで
• - 神ノ里（かみのさと）: 1975年7月場所から1978年3月場所まで
• - 頂ノ郷 昌登（かみのさと まさと）: 1978年5月場所から1979年5月場所まで

まとめ

頂ノ郷昌登はその短いが印象に残る相撲界での挑戦を経て、様々な経験を積んだ力士でした。彼の相撲に対する姿勢や改名を通じた意気込みは、多くのファンにとって忘れ得ぬエピソードとして受け継がれています。相撲という厳しい世界で彼が刻んだ足跡は、今なお語り継がれています。

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