須山達夫

須山達夫（すやま たつお）

生涯

1912年（明治45年）4月、須山達夫は生まれ、1992年（平成4年）11月2日にその生涯を閉じました。彼は日本の外交官として、国際社会で重要な役割を果たしました。

学歴と初期のキャリア

静岡県立静岡中学校を経て、1935年に東京帝国大学法学部を卒業。卒業後、外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。

外交官としての活躍

須山は、戦後の混乱期から国際社会での日本の立場を確立するために尽力しました。1956年には駐スイス臨時代理大使を務め、その後、駐モロッコ特命全権大使に任命されました。モロッコ大使時代には、ユネスコ執行委員も兼務し、国際的な文化交流や協力に貢献しました。

1966年には、駐ノルウェー特命全権大使に就任。ノルウェーでもユネスコ執行委員を兼務し、文化外交を積極的に展開しました。

1970年には、駐トルコ特命全権大使として、トルコとの友好関係を深めるために尽力しました。これらの大使としての活動を通じて、各国の政治、経済、文化に関する深い知識と経験を培いました。

その他の役職と活動

1982年には、国際親善文化協会（IFCA）の第2代会長に就任しました。また、ユネスコボロブドゥール修復執行委員長としても活躍し、インドネシアのボロブドゥール遺跡の修復プロジェクトを成功に導きました。これらの活動は、文化遺産の保護と国際協力における彼のコミットメントを示すものです。

家族

須山達夫の家系は、祖父に須山豐次郞、父に須山英次郞がいます。

人物像

須山達夫は、その卓越した外交手腕と国際的な視野、そして文化に対する深い理解と情熱によって、日本と世界各国との友好関係の構築に大きく貢献しました。彼の業績は、日本の外交史における重要な一頁として、長く記憶されるでしょう。

須山達夫は、多岐にわたる分野での貢献を通じて、国際社会における日本のプレゼンスを高めた外交官であり、文化交流と国際協力の推進に尽力した人物でした。

もう一度検索