須賀神社 (岡崎市)

須賀神社（愛知県岡崎市）

須賀神社は、愛知県岡崎市樫山町に位置する神社です。春には大祭が催され、山車の引き回しが行われることで知られています。

概要

創建時期は明らかではありませんが、棟札の記録から永正10年（1513年）には再建されたことがわかっており、室町時代後期には既に社殿が整っていたと考えられています。近代社格制度が導入された明治5年（1872年）には村社に列せられ、明治40年（1907年）には神饌幣帛料供進神社に指定されました。

大正2年（1913年）には秋葉社が合祀され、大正7年（1918年）には周辺の村にあった複数の神様（迦具土命、猿田彦命、大物主命、宇賀御霊など）が合祀されました。

建築

本殿は、虹梁や斗組の絵様から、18世紀中期に建てられたものと推測されています。拝殿と覆屋（雨覆）は、棟札によると昭和4年（1929年）に棟梁の近藤實蔵によって建立されました。

本殿は桁行二間、梁間一間の二間社流造で、屋根はこけら葺です。拝殿は桁行三間、梁間三間の入母屋造で、屋根は銅板葺き、一間庇が付いています。

須賀神社大祭

4月に行われる大祭では、4台の山車が氏子によって曳き回され、地域一帯が賑わいます。

参考文献

『新編 岡崎市史 額田資料編 Ⅰ 文化財・考古・中世城館』岡崎市役所、2010年3月31日
『額田町史』額田町役場、1986年11月1日

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