須走村

須走村について

須走村（すばしりむら）は、静岡県の北東部に位置し、富士山の東斜面に広がっていた村です。1956年に小山町と合併し、現在はその一部となっています。

地理について

この村は、高さ800メートルの高原に位置し、富士山と丹沢山地に囲まれています。村域の西側には富士山の頂上が広がり、須走口という登山道が続いているため、多くの登山者が訪れるスポットともなっています。美しい自然環境と豊かな景観を有するこの地域は、観光地としても知られています。

歴史の変遷

須走村は1889年4月1日に町村制が施行され、駿東郡内で単独の自治体として成立したのが始まりです。その後、高根村との組合村としてしばらく存続しました。1954年には陸上自衛隊富士学校が開設され、これにより村の人口は急増しました。1950年には592人だった人口が、1955年にはなんと5,067人に達するほどの増加を見せました。

1956年、村は重要な変遷を迎えます。1月1日には高根村が御殿場市と合併し、これにより組合が解消されました。そして、同年の9月30日には小山町に編入され、須走村としての歴史は幕を閉じました。

交通の便

須走村は御殿場市と山中湖を結ぶ甲州街道（国道138号）の中に位置します。この幹線道路は、地域の交通の要所として機能していました。また、最寄りの鉄道駅は御殿場線の御殿場駅であり、往時には御殿場馬車鉄道も通っていました。これらの交通機関は、村の発展に寄与した重要な要素でもあります。

まとめ

須走村は、その歴史を巧みに調和させた自然あふれる地域であり、富士山へのアクセスも容易な魅力的な場所でした。合併によって村としての形は無くなりましたが、その風景や歴史には、今も多くの人々に愛される要素が残っています。静岡県内の廃止市町村として知られている須走村の成り立ちと歩みは、地域の文化や歴史を理解する上で非常に興味深い題材です。

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