顕徳海利

顕徳 海利

日本の柔道選手、顕徳 海利（けんとく かいり）は、2004年4月13日に兵庫県で生まれた。身長は161cm、血液型はA型。主に66kg級で活躍しており、左組みからの得意技は内股である。

柔道への第一歩は5歳。神戸少年柔道蟻クラブでそのキャリアをスタートさせた。望海中学時代には、全国の舞台で早くも頭角を現す。2年時には50kg級で準優勝、そして3年時には階級を55kg級に上げ、見事全国制覇を成し遂げた。

高校は柔道強豪校として知られる神港学園高校に進学。66kg級に階級を上げ、2年次にはインターハイで3位に入賞。同年の全国高校選手権では決勝に進出し、後のライバルとなる服部辰成選手（当時東海大相模高校）を技ありで破り優勝を果たした。翌3年次には、再びインターハイ決勝で服部選手と対戦し、勝利を収めて大会連覇を達成するなど、高校柔道界の中心選手として活躍した。

2023年、柔道の名門、天理大学へ進学。大学1年時には全日本ジュニアで3位入賞を果たした。2年次には全日本ジュニア決勝で福地駿多朗選手（修徳高校）に敗れ準優勝となるも、続く世界ジュニア選手権で再び福地選手と決勝で顔を合わせた。この試合では背負投で優位に立つも、惜しくも反則負けを喫し個人戦は準優勝に終わった。しかし、団体戦では準決勝での一本勝ちなどチームの優勝に貢献し、世界タイトルを獲得した。同年にはシニア国際大会であるグランプリ・リンツにも出場し、3位決定戦を制して銅メダルを獲得するなど、国際舞台での実績も積み重ねている。そして大学3年次となる2025年には、全日本選抜柔道体重別選手権大会の決勝で勝利し、権威ある国内タイトルを獲得した。

現在、IJF世界ランキングでは500ポイントを獲得し85位に位置している（2025年4月7日現在）。中学、高校、そして大学と着実に実績を積み上げており、今後の更なる活躍が期待される日本の柔道家である。

主な戦績

2018年 全国中学校柔道大会 50kg級 2位
2019年 全国中学校柔道大会 55kg級 優勝
2021年 全国高校選手権 5位
2021年 インターハイ 66kg級 3位
2022年 全国高校選手権 66kg級 優勝
2023年 チェコジュニア国際 優勝
2023年 全日本ジュニア 3位
2024年 オーストリアジュニア国際 優勝
2024年 全日本ジュニア 2位
2024年 世界ジュニア選手権 個人戦 2位
2024年 世界ジュニア選手権 団体戦 優勝
2024年 講道館杯 7位
2025年 グランプリ・リンツ 3位
2025年 全日本選抜柔道体重別選手権 優勝

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