服部辰成

服部 辰成（はっとり しんせい）は、2004年5月13日に神奈川県で生まれた日本の柔道家です。66kg級を主戦場とし、身長166cm、左組み手で得意技は内股。血液型はO型です。

服部選手は7歳で柔道を始め、朝飛道場にてその基礎を築きました。早くから全国大会で頭角を現し、小学6年生時には全国小学生学年別柔道大会の50kg超級で3位入賞を果たしています。

東海大相模中学校に進学後もその才能を開花させ、中学2年時には全国中学校柔道大会の60kg級で準優勝。また、同年の近代柔道杯でもチームの一員として2位に貢献しました。中学3年時には全国中学校柔道大会の個人戦で5位にとどまりましたが、団体戦ではチームを準優勝に導きました。さらに、マルちゃん杯でも3位入賞を果たしています。

高校は柔道の強豪、東海大相模高校へ進みました。高校2年時にはインターハイで見事優勝を果たし、全国高校選手権では決勝まで進んだものの、神港学園高校の顕徳海利選手に敗れて惜しくも準優勝となりました。高校3年時もインターハイ決勝で再び顕徳選手に敗れ、2年連続の準優勝に終わりました。この年には全日本ジュニアで3位、そして講道館杯でも決勝に進出しましたが、パーク24の武岡毅選手に敗れて準優勝となりました。特に印象的なのは、高校3年で初出場したグランドスラム東京です。準決勝で講道館杯決勝で敗れた武岡選手に勝利する雪辱を果たし、決勝では世界チャンピオン経験を持つ丸山城志郎選手（ミキハウス）と対戦。丸山選手の巴投げに屈しましたが、高校生ながら国際大会で準優勝という快挙を成し遂げ、世界にその名を知らしめました。

2023年には東海大学へ進学しました。大学1年時には体重別選手権で初戦敗退という結果でしたが、夏に開催されたワールドユニバーシティゲームズ（ユニバーシアード）では躍進。個人戦の決勝でモルドバの選手を開始早々大車で破り優勝を飾ると、団体戦でも優勝メンバーとして二冠を達成しました。しかし、その後のグランプリ・オディベーラスでは準決勝で中立選手として出場した元世界チャンピオン、ロシアのヤゴ・アブラゼ選手に開始早々の小内刈で敗れるなどして3位にとどまりました。大学2年時には体重別選手権の準決勝で明治大学の光岡岳人選手に反則負けを喫しました。続いて出場したアジア選手権でも決勝でモンゴルのバトグトフ・エルヘムバヤル選手に反則負けを喫し、準優勝となりました。さらに、学生体重別選手権でも3位にとどまるなど、優勝には手が届かない試合が続きました。

2024年9月30日現在、IJF世界ランキングでは700ポイントを獲得し、64位に位置しています。ジュニア時代から着実に実績を積み重ね、シニアでも国際大会で活躍する服部選手は、今後の柔道界を担うことが期待される選手の一人です。

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