風の子でいたいね

キンモクセイの2枚目のアルバム『風の子でいたいね』は、2003年10月22日にリリースされました。このアルバムは、彼らの音楽的な多様性と、バンドとしてのライブ感に焦点を当てた作品と言えるでしょう。

特筆すべきは、ほとんどの楽曲が一発録りでレコーディングされたという点です。打ち込みを導入した「パリジェンヌ」と「香港計画」を除き、メンバーの演奏がダイレクトに捉えられています。これにより、バンドの持つグルーヴ感や、生々しい息遣いがアルバム全体に反映されています。

収録曲は以下の通りです。

風の子
作詞・作曲：伊藤俊吾、編曲：キンモクセイ&澤近泰輔
アルバムのタイトル曲であり、爽やかなメロディと温かみのあるサウンドが特徴です。

愛の食事
作詞・作曲：伊藤俊吾、編曲：キンモクセイ&佐橋佳幸
日常の食卓をテーマにした、優しさに満ちた楽曲です。

真っ白
作詞・作曲：伊藤俊吾、編曲：キンモクセイ&佐橋佳幸
シンプルながらも心に響くメロディが印象的な楽曲です。

人とコウモリ
作詞・作曲：伊藤俊吾、編曲：キンモクセイ&佐橋佳幸
7thシングルとしてリリースされた楽曲です。独特な世界観を持つ歌詞が魅力です。

Lemonade
作詞・作曲：張替智広、編曲：キンモクセイ
メンバーの張替智広氏がボーカルを担当。爽快感のあるポップソングです。

恋人なくした
作詞・作曲：伊藤俊吾、編曲：キンモクセイ&澤近泰輔
切ない失恋の心情を歌ったバラードです。後に9thシングル「むすんでひらいて」のカップリングとして「恋人なくした〜冬〜」としてリメイクされました。

日曜日の夜
作詞：伊藤俊吾&後藤秀人、作曲：後藤秀人、編曲：キンモクセイ&鈴木茂
週末の終わりを惜しむ、少し憂鬱な気分を表現した楽曲です。

パリジェンヌ
作詞・作曲：佐々木良、編曲：キンモクセイ
佐々木良氏がボーカルを担当。パリの情景が目に浮かぶような、おしゃれな雰囲気の楽曲です。

香港計画
作詞・作曲：佐々木良、編曲：キンモクセイ&澤近泰輔
「パリジェンヌ」同様、佐々木良氏がボーカルを担当。エキゾチックな雰囲気が漂う、実験的な楽曲です。

車線変更25時
作詞・作曲：伊藤俊吾、編曲：キンモクセイ&佐橋佳幸
5thシングルとしてリリースされた楽曲で、都会の夜を疾走するような疾走感溢れるナンバーです。

悲しみ草
作詞・作曲：伊藤俊吾、編曲：キンモクセイ
少し哀愁を帯びたメロディが特徴的な、心に染み入る楽曲です。

Pocket Song
作詞・作曲：張替智広、編曲：キンモクセイ
6thシングルのカップリング曲。張替氏のボーカルが際立つ楽曲です。

同じ空の下で
作詞・作曲：伊藤俊吾、編曲：キンモクセイ&佐橋佳幸
6thシングルとしてリリースされた楽曲。普遍的なテーマを歌ったバラードです。

【付録】追伸のテーマ〜さらばキンモクセイ〜
作曲・編曲：キンモクセイ
文化放送の竹内靖夫アナウンサーによるナレーションが収録された、ユニークなトラックです。

このアルバムには、様々な音楽性が詰まっており、キンモクセイの魅力を多角的に楽しむことができます。シングル曲はもちろん、アルバム収録曲にも名曲が多く、ファン必聴の一枚と言えるでしょう。

アルバムのレコーディングには、アレンジャーとして佐橋佳幸、澤近泰輔、鈴木茂が参加しています。これらのアレンジャーの個性が、アルバムに深みを与えています。

関連人物として、ギタリストの鈴木茂が挙げられます。彼は「日曜日の夜」の編曲に参加しており、その才能を発揮しています。

このアルバムは、キンモクセイの音楽的探求心と、メンバーの個性が融合した、非常に魅力的な作品です。彼らの音楽をより深く理解するために、ぜひ聴いていただきたいアルバムです。

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