風岡典之

風岡典之（かざおか のりゆき）は、1946年9月15日に生まれた日本の官僚です。新潟県出身で、建設省と国土交通省で多くの重要な役職を歴任しました。最終的には宮内庁長官を務め、その経歴は多岐にわたります。

経歴

風岡氏は、1969年3月に東京教育大学（現在の筑波大学）を卒業後、同年4月に建設省に入省しました。彼のキャリアは、1985年7月10日の建設大臣官房会計課企画官から始まり、その後、国土庁長官官房総務課広報室長、建設大臣官房地方厚生課長といった役職を歴任しました。

1990年代に入ると、風岡氏は建設省の要職をさらに経験します。1991年6月14日には建設省建設経済局建設業課長、1993年7月2日には建設省道路局道路総務課長に就任。1994年7月1日には建設大臣官房政策課長となり、同年10月1日には建設大臣官房福祉環境推進室長を兼務しました。1995年6月21日には建設大臣官房会計課長に昇進しました。

1996年7月2日、風岡氏は建設大臣官房審議官に就任し、1998年6月23日には建設省住宅局住宅整備課長を兼務しますが、同年7月1日に兼務を解除されました。1999年7月13日には建設省建設経済局長に就任し、省内でのキャリアを着実に積み重ねていきました。

2001年1月6日、省庁再編により国土交通省が発足すると、風岡氏は国土交通省総合政策局長に就任しました。同年7月6日には国土交通省大臣官房長に昇進し、国土交通行政の中枢を担いました。2002年7月16日には国土交通審議官に就任し、国土計画・調整関係施策と社会資本整備関係施策を担当しました。

2003年7月18日には、国土交通事務次官という官僚トップの地位に就任しました。しかし、2004年7月1日に辞職し、官僚としてのキャリアを終えました。

退官後、風岡氏は2005年4月1日に宮内庁次長に就任し、2012年6月1日には宮内庁長官に昇進しました。宮内庁長官は、皇室の事務を統括する重要な役職です。風岡氏は2016年9月26日に退官しました。

その後、2017年6月8日に公益財団法人日本住宅総合センター理事長に就任し、2020年6月18日には宮内庁参与に任命され、現在も社会貢献活動を続けています。

風岡典之氏は、建設省、国土交通省、そして宮内庁という異なる分野で重要な役割を果たし、日本の行政に大きく貢献した人物と言えるでしょう。彼のキャリアは、官僚としての専門性と、社会への貢献に対する深いコミットメントを示しています。

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