風速40米

映画『風速40米』の詳細

概要

『風速40米』は、1958年に公開された日本の映画で、蔵原惟繕が監督を務めています。この作品は、日活が配給を行い、多くの観客を惹きつけるストーリーが展開されます。物語は、登山を題材にしたサスペンスおよびロマンスが融合しており、視聴者に緊張感と感動を与える作品です。

あらすじ

物語の舞台は北アルプス。主人公の滝今日子は、険しい山道を登る最中、不良学生による襲撃に直面します。しかし、彼女の危機を救ったのは、2人の大学生でした。その中の一人、滝颯夫は北海道大学の工学部及び建築学科の学生で、父が経営する羽根田工務店への就職を希望していましたが、父からは和泉建設への就職を奨励されていました。

しかし、彼の運命は変わる運命的な出来事が待っています。颯夫の目の前で、羽根田工務店の技師である士門が不慮の墜落死を遂げるのです。この事件の影響で、羽根田工務店の新ビル建設工事は頓挫するかと思われましたが、意外にも同社の株価は上昇を始めました。

ある日、颯夫が和泉建設に就職することを否定しに訪れた際、父が和泉建設の早田社長と面識があることを知り、彼らが羽根田工務店の乗っ取りを計画していることを発見します。この衝撃的な真実に直面した彼は、父と共に早田社長を訪ねることにしますが、その際、自身が利用されていたことを悟ります。羽根田工務店の株式が買い占められ、その後の工期が間に合わないと気づいた彼は、急遽突貫工事を開始します。

工事が進む中、夜間になると激しい風が吹き荒れ、やがて風速40メートルを超えます。そんな中、颯夫たちは暴徒による襲撃を受けますが、企業の存続を賭けたこの戦いを経て、無事に新東京ビルの落成を実現するのです。そして、乱闘事件の背後にいた早田社長は逮捕され、士門技師の暗殺事件も解明されます。物語は感動のクライマックスを迎え、颯夫と今日子は湘南での穏やかな夏休みを過ごすことに。

キャスト

本作には、石原裕次郎、北原三枝、渡辺美佐子など、当時の人気俳優たちが名を連ねており、それぞれがキャラクターに命を吹き込んでいます。彼らの素晴らしい演技が、映画の魅力を一層引き立てています。

まとめ

『風速40米』は、迫力のあるドラマと心温まるストーリーを展開し、観客に深い印象を残す作品です。山を背景にした人間ドラマは、登山の厳しさと共に、絆の大切さをも教えてくれます。是非、多くの方にこの映画を観ていただきたいと思います。

もう一度検索