風雪ながれ旅

「風雪ながれ旅」

「風雪ながれ旅」は、1980年9月15日に日本クラウンから発売された、北島三郎さんの37枚目のシングルです。この曲は、津軽三味線奏者の高橋竹山さんの生涯を元にして制作されました。

当初、この曲の歌唱は村田英雄さんに依頼されていましたが、村田さんは「私は三味線で世に出た人間だが、この曲は津軽三味線がテーマなので」と難色を示し、北島さんに歌唱の依頼が回ってきたという経緯があります。しかし、後年、村田さんもアルバムのためにこの曲を録音しています。

「風雪ながれ旅」は、北島さんのシングルレコードとして250万枚を超える大ヒットを記録しました。

この曲は、『NHK紅白歌合戦』でも複数回歌唱されており、1980年の第31回を皮切りに、翌1981年の第32回、1996年の第47回、2003年の第54回、2005年の第56回、2010年の第61回、2012年の第63回と、合計7回も披露されています。特に、2回目の歌唱となった第32回では、大トリを務めた際に、曲の途中で激しい吹雪を連想させるような大量の白い紙吹雪が舞い落ちる演出が話題となり、以降、紅白でこの曲が歌われる際には、同様の演出が定番となりました。

収録曲

全作曲：船村徹、編曲：丸山雅仁
1. 風雪ながれ旅
作詞：星野哲郎
2. 雀のお宿
作詞：上尾美代志

カバー

「風雪ながれ旅」は、多くのアーティストによってカバーされています。

福田こうへい
2014年のアルバム『演歌夢語り ～徳光和夫のナレーションで綴る（望郷・青春編）～』、2017年のアルバム『谺 〜こだま〜蘇る、名曲の数々…』に収録
松山千春
2018年のアルバム『北のうたたち』に収録
自身が司会を務めるTBS系深夜番組『ハロー!ミッドナイト』で、ゲストの北島さんの前で着流し姿で熱唱したことがあります。
氷川きよし
2018年のアルバム『新・演歌名曲コレクション8 -冬のペガサス-勝負の花道〜オーケストラ』に収録

「風雪ながれ旅」は、そのドラマチックな旋律と、人生の厳しさを歌い上げた歌詞で、長年にわたり多くの人々に愛され続けている名曲です。

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