風音 (映画)

風音（ふうおん）

『風音』は、2004年に製作・公開された日本の劇映画です。英題は『The Crying Wind』。上映時間は106分で、シグロの配給により、同年7月31日に劇場公開されました。

本作は、沖縄を拠点に活動する作家、目取真俊氏の原作を基に、氏自身が脚本も手掛けています。監督は、人間ドラマの深い洞察で知られる東陽一氏が務めました。

国際的な映画祭においても高く評価されており、第28回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門に正式に招待されました。この映画祭では、革新的な表現やテーマ性が評価され、イノベーション賞を受賞しています。また、国内では、アジアの注目すべき映画を紹介するイベントであるアジアフォーカス・福岡映画祭2004にも正式招待され、日本の観客にもその存在を知らしめました。

主要なキャストには、以下の俳優陣が名を連ねています。

当真清吉：上間宗男
藤野志保：加藤治子（少女時代は加藤未央）
島崎和江：つみきみほ
島崎久秋：光石研
石川区長：北村三郎
金城マカト：吉田妙子
耳切おじー：治谷文夫
加納真一：細山田隆人
アキラ：島袋朝也
マサシ：伊集朝也

本作の製作を支えたスタッフ陣は多岐にわたります。監督の東陽一氏のもと、企画・製作者として山上徹二郎氏が参加し、脚本は原作も手掛けた目取真俊氏が担当しました。撮影は蔦井孝洋氏が担い、美術は吉田悦子氏、照明は疋田ヨシタケ氏が担当するなど、各分野のプロフェッショナルが集結しました。

主なスタッフは以下の通りです。

監督：東陽一
企画・製作者：山上徹二郎
脚本：目取真俊
撮影：蔦井孝洋
美術：吉田悦子
プロダクションマネージャー：佐々木正明
ラインプロデューサー：池原健
照明：疋田ヨシタケ
整音：柴崎憲治
製作担当：森崎裕司
装飾：柴田博英
録音：鶴巻仁
* 助監督：兼重淳

製作体制は、シグロ、テレシス、衛星劇場が共同で名を連ねています。

劇場公開後、本作はホームエンターテイメントとしても提供されました。DVDは2005年8月5日に発売され、劇場に足を運べなかった観客や、改めて作品を深く鑑賞したい人々にとって、貴重な機会となりました。

（参考資料：allcinema、KINENOTEなどの映画情報サイト）

この映画は、原作の持つテーマ性を丁寧に掘り下げながら、人間ドラマを描き出し、国内外で高い評価を得た作品と言えるでしょう。

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